単純性甲状腺腫たんじゅんせいこうじょうせんしゅ

カテゴリ
子どもの病気
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医師監修

単純性甲状腺腫とは

単純性甲状腺腫とはやわらかいびまん性の甲状腺腫のことです。様々な甲状腺の疾患の可能性が排除された後、治療の特に必要のないものにつけられる病名となります。
10代から30代の女性にとくに多くみられますが、男性でも発症することがあります。学童期や思春期に発生するとそれぞれ違う呼び名で呼ばれることもあります。

単純性甲状腺腫の症状

単純性甲状腺腫の症状としては、前頸部(ぜんけいぶ)に柔らかい甲状腺腫ができます。急性症状として発症することはほとんどなく、数年かけて徐々に形成されていきます。甲状腺腫自体は比較的小さいことが多く、圧迫感や違和感がないことも珍しくないのも特徴となります。
  
学校や職場での健康診断の際などに偶然発見されることがほとんどとなります。腫瘍や炎症といった所見はなく、血中の甲状腺ホルモン値は正常で、抗甲状腺自己抗体は陰性であることも特徴です。
  
思春期に発症することが多く、学童期の子どもに発生したものを学童期甲状腺腫、思春期に発生したものを思春期甲状腺腫と呼ぶこともあります。
また、ある地方に集中して発生したものを地方性甲状腺腫と呼び、地域に関係なく発生したものを散発性甲状腺腫と呼ぶこともあります。

単純性甲状腺腫の原因

単純性甲状腺腫の原因として考えれているのは、海藻の取り方が少ないなどヨードの摂取量が少ないことです。ヨードの摂取量が比較的少ない大陸内部や山岳地帯に症例が多いことが世界的に確認されています。
  
逆に日本など海が近く、海藻の摂取量が多い地域で起こる場合には、ヨードの過剰摂取が原因でも発症する可能性も指摘されています。
ほかにも思春期前後の女性に多く発症することから、新陳代謝の活性化による甲状腺ホルモンの必要量の急増なども原因とする説もあります。
   
さらに甲状腺の増殖を促すような抗体がびまん性甲状腺腫の患者の血中に存在するとの報告もあるため、単純性甲状腺腫の発生に自己免疫が関与している可能性も疑われています。

単純性甲状腺腫の治療法

単純性甲状腺腫の予防方法は特にありませんが、ヨードの摂取や甲状腺ホルモン合成を妨げる医薬品を摂取していて症状がある場合には、服用を中止して経過観察を行う場合があります。
  
甲状腺に対する晴れや違和感などの症状が確認された場合には、他の病気の可能性を排除するための総合的な検査が行われます。検査としては血液検査や超音波による検査が行われます。
  
検査の結果、単純性甲状腺腫と診断された場合には、経過観察を行い、定期的な血液検査を行うことになります。ホルモン量と腫瘍の拡大の有無などを見ていき、バセドウ病や橋本病などに進行していないかの判断がなされます。
たいていは年齢を重ねることで解消されることがほとんどです。
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