気管支肺異形成症きかんしはいいけいせいしょう

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子どもの病気
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医師監修

気管支肺異形成症とは

気管支肺異形成症は、新生児に発症する呼吸器の病気に関する総称のことを言います。慢性的な肺疾患によって症状となる種類はいくつかに分かれますが、どれも呼吸困難な症状になることが特徴です。新生児に対して現れるものであるため、肺が成熟した成人に対しては馴染みのない病気です。

気管支肺異形成症の症状

気管支肺異形成症は、発症すると喘息に似た症状がでます。具体的には、咳やヒューヒュー・ゼーゼーといった喘鳴、ひどくなると呼吸困難に陥ります。
基本的に早産や低出生体重の新生児に対して発症する病気であります。生後数日間から数週間の間に、呼吸困難や異常な多呼吸が見られる場合には将来的に気管支肺異形成症となってしまう可能性が高いと言えます。新生児期の未熟な肺に、酸素や人工呼吸器などの強い刺激のため、生ずるといわれています。

気管支肺異形成症の原因

気管支肺異形成症の原因は、早産、低出生体重がほとんどです。早産・低出生体重児は肺が未成熟で産まれるため、生命の維持のため、生後すぐに呼吸のサポートが必要となります。具体的には酸素や人工呼吸器などを使用します。これらのサポートは早産・低出生体重児に必要なものですが、未熟な肺に濃い酸素や人工呼吸器による陽圧換気がダメージを引き起こします。このような酸素投与や人工呼吸器管理が長引いた場合に気管支肺異形成となると言われています。
気管支や肺胞などの組織が傷つけられると、その影響によって分泌物が気管支に溜まりやすくなり、無気肺を引き起こすこともあります。特に、風邪を引いたりしたときに悪化しやすく、喘鳴や呼吸困難となることがあります。

気管支肺異形成症の治療法

気管支肺異形成症の予防として、まずは早産・低出生体重を避けることです。そのために、妊娠中はしっかりと栄養をとり、ストレスを溜めないこと、喫煙やアルコールを避けることなど、体調管理をしっかりとされるとよいでしょう。
仮に、早産・低出生体重児で産まれた場合も、酸素投与や人工呼吸器に接続する期間や、機械の設定を強くしすぎないことで、未熟な肺を守ることができます。

気管支肺異形成症となった場合、生後は感染症を予防することで肺や気管支へのダメージを少なくできます。吸入ステロイドやロイコトリエン拮抗薬を使用することがありますが、明瞭な科学的根拠はありません。
産まれてからも、肺や気管支は徐々に成長するため、体が大きくなるにつれて症状が軽くなったり、消失したりすることもよくあります。軽快には個人差があり、半年くらいのこともあれば、数年以上要することもあります。
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