メッケル憩室めっけるけいしつ

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子どもの病気
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医師監修

メッケル憩室とは

メッケル憩室とは、最も高頻度とされる腸管奇形のことです。メッケル憩室そのものがあるだけの場合は無症状ですが、潰瘍や炎症などを伴う場合には症状が現れます。小腸と大腸の境目辺りから、約50センチくらいのところに見られることが多いとされています。全体の2%ほどが発生すると言われていますが、これは無症状の場合も含めた割合です。

メッケル憩室の症状

メッケル憩室そのものがあるだけでは、症状は無症状です。症状が現れるのは、全体の約20%ほどととされ、消化性潰瘍、炎症、腸閉塞、下血などの症状が現れます。
  
消化性潰瘍を起こした場合は、消化管出血が起きるので、血便や貧血の症状が現れます。炎症を起こした場合には、それを憩室炎と言い、腹痛、発熱などを引き起こしますが、虫垂炎と区別するのが非常に難しいことがあります。腸閉塞を起こした場合には、腹痛、嘔吐、ショックなどを引き起こすことがあります。また、幼児期に多くみられる症状として、突然の大量下血を起こすことがあります。

メッケル憩室の原因

母親のお腹の中にいる胎児ごく初期の頃、具体的には5週間から7週間の頃に、卵黄管という管が一時的に、小腸とへその緒の間にできます。通常、この卵黄管は吸収されて無くなってしまうのですが、なんらかの原因により残ってしまうことがあります。これがメッケル憩室になるのですが、なぜ、このようなことが起こるのかは原因が分かっていません。
  
メッケル憩室は通常腸の粘膜で覆われていることが大半なのですが、胃粘液が一部存在することがあります。すると、胃粘液から胃酸が分泌され、胃酸が原因で小腸に潰瘍ができ、そこから突然大量の出血をすることがあります。

メッケル憩室の治療法

症状がある場合には、手術で憩室と周りの腸の一部を切除します。但し、直ちに手術という訳ではなく、全身症状を改善した上で行われます。
  
無症状の場合には、メッケル憩室の存在に気づかないことも多いのですが、他の手術の際などに偶然的に発見されることがあります。この場合、切除した方がいいのか、それともする必要は無いのか、はっきりと分かっていないのが現状です。

検査法としてはまずメッケル憩室を疑うことが大切です。疑えば、CT検査やカプセル内視鏡や小腸内視鏡検査、胃粘膜があれば、胃粘膜シンチという検査で見つけることができます。
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