徐脈頻脈症候群の症状

徐脈頻脈症候群は、洞結節と呼ばれる器官と右心房の壁がなんらかの原因で機能低下することにより、最初に動悸が自覚症状として現れます。
   
脈拍が遅くなったり、速くなったりを繰り返す不整脈の症状や、頻脈の際に動悸が現れる場合もあります。また、動悸が止まるとめまいや失神、一瞬だけ気が遠くなるなどの脳虚血症状が見られ、症状が長引くことにより呼吸困難などに陥る場合もあるため注意が必要です。
  
睡眠中は無症状の経過をたどる場合もありますが、日中にこの症状に見舞われると、転倒した際に頭部に重大な外傷をもたらす場合もあり注意が必要です。

徐脈頻脈症候群の原因

徐脈頻脈症候群の原因は、右心房が興奮して速くなることにより、洞結節が自発的興奮を制御してしまうため、頻脈が停止し、洞停止が続いてしまいます。この右心房による自発的興奮の原因として考えられているのが加齢と伝導障害です。加齢により老朽化した器官や、うまく伝わらないことにより結果として誤作動を起こしてしまいます。
  
その他の原因として先天性の心疾患や虚血性心疾患、高血圧、心筋症、アミロイドーシス、心膜炎、心筋炎、膠原病なども原因の一つに挙げられます。これの疾患を治療するために用いる治療薬なども、一過性に右心房の興奮を誘発してしまう一因となることもあります。

徐脈頻脈症候群の治療法

徐脈頻脈症候群は、洞結節と右心房の機能不全により、不整脈の症状が現れるため、お酒の飲みすぎやタバコなどの生活の見直しを行い、規則正しい生活を送ることが予防法の一つといえます。高血圧や心筋虚血も原因になりうるので日ごろから血圧管理やコレステロール、血糖値の管理はしっかり行い喫煙があればやめることが大切です。ストレスを溜めこまず、適度に休息を取り、十分な睡眠を確保することで心と体の健康を保つことができます。
  
また、加齢による器官の老朽化なども原因の一つとして考えられているため、定期的な健康診断を受診し、病気の早期発見、治療を行う事が重要です。