本態性低血圧症の症状

本態性低血圧症では、自覚症状がほとんどない人も多いです。健康診断の時などに初めて、血圧が低いことが発覚する場合もあります。
自覚症状のある場合には、体がだるくてやる気が出なかったり、朝起きられない、起きた途端にめまいが起こるなどの状態が見られます。そのほかには、何かしてもすぐに疲れやすくなったり、気分が悪くなる、肩こりや不眠などが起こる場合もあります。
不調を感じない場合には、特に本態性低血圧症の治療を行う必要はなく、定期的に血圧を測るように心がけて様子を見るようにします。
体調に不調が表れる場合には、内科や循環器内科を受診し、生活や仕事に支障が出ないように適切な治療を受けることが大切です。

本態性低血圧症の原因

本態性低血圧症は、特別な病気が原因となっていないタイプの低血圧症です。そのため、明らかな原因疾患は認められませんが、自律神経の乱れが原因となっている場合もあります。
通常低血圧症は、心臓の機能や摂取する水分量により心臓から送り出す血液の量が少なくなったり、末梢血管抵抗が減ってしまうことなどから起こり、心臓の機能や摂取する水分量によって影響されたり、自律神経の調整がうまくいかなくて起こるとされます。


本態性低血圧症の治療法

本態性低血圧症は原因疾患が見られないため、まずは毎日の生活を見直すことがその予防対策になります。
きちんと栄養のある食事を一日三食しっかりと摂取し、塩分、水分も適度に取るようにします。
また睡眠もしっかりと取り、ストレスを溜めこまないようにすることが大切です。自律神経やホルモンを整えるために、眠ることはとても大切なのです。また適度な運動も行い、心身ともにリフレッシュすることも大事です。体の血の巡りを良くするようにするのがよいです。
そのほかの予防対策として、弾性ストッキングや靴下で足をきつめに締めることにより、上半身へと血流が上がりやすくなるとされています。
低血圧があっても、自覚症状がない場合や日常生活に影響を及ぼす症状がない場合は治療の必要はなく、症状が強い場合は、生活指導が重要であり、ひどい時は内服などが行われます。