バルサルバ洞動脈瘤破裂ばるさるばどうどうみゃくりゅうはれつ

カテゴリ
循環器の病気
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医師監修

バルサルバ洞動脈瘤破裂とは

バルサルバ洞動脈瘤破裂は、心臓に栄養を送る冠動脈の起始部である、上行大動脈の根元の膨らみの空間(バルサルバ洞)に瘤ができ、何らかの原因で破裂する珍しい病気です。
瘤が右心室へ飛び出している状態の約半数に左右の心室を分ける心室中隔の欠損症を認め、大動脈が変形するため大動脈閉鎖不全症を合併することもあります。東洋人に多いとされています。
破裂するまで症状がないことも多いのですが、破裂により胸痛と息苦しさ、動悸、心不全症状を呈します。

バルサルバ洞動脈瘤破裂の症状

バルサルバ洞動脈瘤破裂が起こると、勢いよく心臓に血液が逆流します。この病気は、血液の逆流を防止している心臓の弁にも不具合を起こしていることが多いため、全身に回るはずの血液が心臓に停滞する形になります。

逆流した血液と、全身に流れるはずの血流の両方が心臓に溜まり、心臓が血液でパンパンに膨らんでしまい、心不全を起こします。このため、心不全の症状が見られることになります。

普段何ともなく歩けていた距離なのに息切れして歩けない、安静にしていても胸やのあたりや息苦しさを感じる、足が異常に浮腫んでいるといった症状が見られた場合には、心不全が考えられるため、心臓血管外科や循環器を備える総合病院へ速やかに受診することが必要です。

バルサルバ洞動脈瘤破裂の原因

バルサルバ洞とは、心臓に栄養を送る冠動脈と呼ばれる大きな3本の血管の根元に位置する、血管の空洞のことを指しています。元々ふくらみを帯びている構造になっているため、すこしの圧程度ではそのふくらみが更に飛び出て瘤を作ることは稀です。

しかし、何らかの原因で瘤が出来てしまい、その瘤が破れてしまうことをバルサルバ洞動脈瘤破裂と言います。

心臓を養う3本の冠動脈の中でも、右の心臓の部屋である右心室付近に瘤ができやすく、その7割を占めていることは知られています。その次に右心房への破裂が多いとされています。西洋人よりは東洋人にできやすく、成人になってからの発症が多いことは知られていますが、病気自体が珍しいため、発症メカニズムの解明はこれからの研究に託されています。

バルサルバ洞動脈瘤破裂の治療法

バルサルバ洞動脈瘤破裂の予防は、心不全、生活習慣病の予防にもつながります。血管の圧が高くなる高血圧や、血をドロドロにしてしまう高脂血症や糖尿病など、血管を痛めつける病気にならないことが重要です。また、病気になってしまっても薬を服用して定期的に運動し、食事に気を付けるなど、生活習慣を見直すことが必要となります。

心不全の症状が見られた場合は、疲れているだけ、年のせい、などと思わずに、悪化予防のために病院で検査受けることが大切です。心電図、心臓超音波検査などで、心不全の状態は簡単に痛み無く検査できます。

治療は外科的手術で体外循環として心臓を一時的に止め瘤をパッチで閉鎖し右心系に飛び出した瘤を縫って閉鎖します。心室中隔欠損症という疾患が合併していることもありその場合は同時にこちらも閉鎖します。
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