ホルモンバランスが乱れる、などと言いますが、そもそもホルモンとは何なのかご存知ですか? ホルモンとは、一言でいうと体の健康維持のためにさまざまな機能を調節する物質です。

ホルモンの分泌量は常に変化をし、年間あるいは日ごと・時間ごとに変わりながら、その役割を全うします。そんなホルモンですが、体内に100種類以上あるといわれています。今回は、ホルモンバランスについて、医師に解説してもらいましょう。

注目したい「3つのホルモン」

まず、特に注目したいのが以下3つのホルモンです。

1. エストロゲン
女性の健康や、アンチエイジングに最も関与している女性ホルモン。

2. プロゲステロン
エストロゲンと並ぶ代表的な女性ホルモン、卵巣から分泌される。

3. セロトニン
脳内でつくられるホルモン、精神の安定に関係し「幸せホルモン」ともいわれている。

これらの分泌が多すぎたり少なすぎたりするとホルモンバランスが乱れ、体のあちこちに不調があらわれるようになります。

ホルモンバランスが乱れるとどうなる?

エストロゲンや、プロゲステロンなどの女性ホルモンのバランスが崩れると、

・肩こり
・頭痛
・体のむくみ


などの症状がある他、月経前症候群(PMS)を悪化させイライラしやすくなります。

また、セロトニンの分泌量が少ないと、

・気分が沈む
・眠れない
・疲れやすい


などの不調を生じやすくなります。

良質な睡眠と規則正しい生活で改善!

ホルモンバランスの乱れ改善に最も有効なのが、「良質な睡眠をとること」です。時には眠れない日があっても問題ありませんが、慢性的な睡眠不足は要注意。なるべく、睡眠時間は確保できるようにしましょう。

また、規則正しい食事や適度な運動習慣を心がけ、心身共にリラックスする時間をつくることも重要です。睡眠不足や精神的ストレスにより、自律神経やホルモンをつくる指令を出す脳の機能が乱れ、女性ホルモンの分泌やセロトニンの分泌が乱れてしまうことがあるからです。

その他、朝の光を浴びることもセロトニンの分泌が増え、精神安定作用があるといわれています。ホルモンバランスを意識して、いつまでも美しく、健康に過ごしたいですね。