逆流性食道炎とは

最近、CMなどでも話題の「逆流性食道炎」
強い酸性の胃酸が食道まで逆流し、粘膜が炎症することで発生します。本来、胃と食道の間は筋肉の働きでキュッと締まっているのですが、何らかの理由によりその筋肉の締まりがゆるんでいる人に起こりやすいといわれています。
症状は多岐にわたり、
・胸焼け
・ゲップ、苦いものがこみ上げてくる(呑酸(どんさん))
・食後の胃もたれ
・お腹が張る……といった消化器系の不調から

・咳が出る
・ノドがイガイガする……など、ノドの異常を訴える方もいます。

どう対応したらいいの?

1:食後、2〜3時間は横にならない
食事に限らず飲料の際も同様のことがいえます。夕食が遅い場合は、少し体を起こして寝るなどの工夫をしましょう。

2:食べ物に気をつける
胃酸を多く分泌するタンパク質や、カフェインが含まれているもの、香辛料、アルコール、酸っぱい食べ物・ジュースなどを一度に大量摂取するのはNG。逆流性食道炎の症状がある人は、これらの量を調整しながら楽しむことも大切です。

3:食事はゆっくり
食事はしっかり噛みながら、ゆっくり食べることも鉄則です。早食いは、確実に症状悪化に繋がります。

4:リフレッシュ!
精神的なストレスも胃酸過多の原因になるので、こまめに気分をリフレッシュすることも有効です。

5:その他、衣服の注意も
内臓脂肪や猫背、普段からウエストまわりをキツく締め付けているような下着や服装をしている……などといったことも、胃酸の逆流を誘発します。心あたりのある方は、それぞれを改善するようにしましょう。


食道がんや胃がん、皮膚筋炎など、重篤な病気が隠れている場合もあります。また、狭心症や慢性膵炎なども似たような症状を起こすので、症状が続く場合、あるいは突然始まった場合などは、必ず診察を受けて下さい。