ようやくニキビ本体が治っても、ニキビ跡ができてしまって「もう治らないかも…」と悩んでいる人もいるかと思います。でも現代の医学では、ひどいニキビ跡もキレイにできることが多いんです。

今回はニキビ跡の治療について、そのタイプ別に医師に詳しく話を聞いてみました。

その1:でこぼこしたニキビ跡

いわゆるクレーターのような、でこぼこしたニキビ跡についてです。
特に針で穴を刺したように、ひどく陥没してしまっているケースがありますが、これは放置しておいても年々目立たなくなる…ということは、残念ながらあまり多くありません。

改善する方法として考えられるのが、まずレーザーを用いた方法やピ-リングがあります。これらの方法は、効果は期待できますが、皮膚に対する刺激や、費用面など、ある程度のリスクも覚悟が必要です。
また、これらの方法は、現在、炎症などを起こしているニキビには適さないので、あくまでニキビの治療が完了してから「ニキビ跡」に対して行う方法です。

また、よりマイルドな方法として、保湿ホルモン治療をメインに行っていくという選択もあると思います。

その2:赤みが残るニキビ跡

ニキビは治ったのに、赤みが残ってしまったという場合です。

例えば女性ならお化粧などである程度カバーできますが、問題は「なぜニキビは治ったのに赤みが残ってしまったか」という点だと思います。
これは実は、皮膚の表層の炎症は治癒しても、皮膚の深い層で炎症が持続していたり、内部にうっ血が起こっていたりする場合が多いと考えられます。

これらをそのままにしておくと、刺激によってメラニン色素が集積し、しみになることもあるので、対策が必要です。
この赤みを改善する方法は、あまりはっきりと効果が証明されたものは少ないのですが、シミを作りにくくするビタミンCを内服したり、日常の食事の中でのビタミンCの積極的な摂取などが一定の効果があるものと期待されます。

その3:ニキビ跡がしみになる

これは、ニキビ跡が茶色っぽく色素沈着し、しみが残ってしまうパターンで、決して少なくないと思います。

年齢が若かったり、お肌がしっかり潤って状態が良ければ、ターンオーバーによって自然にしみが排出されてきれいになる場合もありますが、そのプロセスは何カ月、場合によっては何年と、時間がかかることもあります。

そこで、改善法として「ハイドロキノン」という、お肌の消しゴムともいわれている効果の高い外用薬を用いて、ケアしてあげるとよいでしょう。
ただ、このハイドロキノン、特に病院で処方される濃度の高いものは、強い刺激があります。場合によっては塗った部分が白く抜けてしまうといったことも起こりえますので、十分な注意が必要です。

医師からのアドバイス

いかがでしたか。ニキビは、本体が治ってからも、跡が残ればさらにケアが必要です。あきらめずに、それぞれのニキビ跡に適した方法で改善し、つるつるの陶器のような肌を目指したいですね。

(監修:Doctors Me 医師)