介護する側が、心身ともに健康であることが第一

介護は一人ひとり違うので、モデルに当てはめてしまうことは難しいのですが、介護している側、されている側どちらにも合う方法を取捨選択して、最適な方法を編み出していくことが重要です。
介護はどうしても長期間に及びます。短くて数カ月、長いと数年、あるいは十数年に及ぶことも。そのため、介護する側が心身ともに健康であることが重要になってきます。

健康を保つための2つのポイント

1:相談相手をつくる
専門的な相談をする相手だけでなく、ストレス解消になるという点でも、いわゆる愚痴を話せる、相談できる相手をつくることも精神面でとても有効なことです。
介護をしている側はどうしても目の前のことで精一杯になりやすく、自分自身を二の次にしてしまったり、精神的に追い詰めてしまいがちです。相談相手という第三者からの目線で、介護をしている側がどのような状態であるかを見てもらうことで、異変に気付くこともあるのです。

2:介護にかかわる人を増やす
訪問介護やデイサービス、ショートーステイなどの活用はもちろん、もし親の介護で兄弟姉妹がいる場合には、上手に協力し合うことも重要です。さらにボランティアや地域の人などに応援を頼むなど、介護にかかわってもらえる人を1人でも増やすことが、体の健康を保つという意味でも有効的といえるでしょう。

すべてを1人で背負わないこと

介護は、複数人で協力し合うことではじめて成り立つものです。それは、入所施設であろうと、在宅介護でことであろうと、変わりのないことです。
家族だからといって1人で介護を背負い込まないことが、介護疲れによる共倒れを防止する最大のポイントといえるでしょう。

プロフィール

監修:介護福祉士 財間 智子