自分が嫌いになる理由は様々ありますが、大きな原因のひとつとして「精神面」が挙げられます。

今回はどうすれば嫌いな自分から抜け出すことができるのか考察していきたいと思います。

要チェック項目


□自分が嫌いになる原因でもっとも多いのは〝失敗をしたとき〟
□知っているようで知らない自分の嫌いなところは紙に書くことで把握できる
□真面目になりすぎず、失敗も楽しめるようになれれば一流

失敗をした瞬間、人は自分のことが嫌いになる

人が自分のことを嫌いになるタイミングとして、もっとも多いのが失敗をしたときです。しかも、その失敗が大勢の前であったり、常識的なことであればあるほど自分のことが嫌いになります。

ビジネス書や偉人の発言などを読むと、失敗は成功のもとだとよく書かれています。もちろんそのように考えることができれば良いのですが、そう簡単に自分の気持ちは変えられません。

自分嫌いを克服するためにはどのようにすればいいのでしょうか。

自分が嫌いな原因を紙に書く

人は自分が嫌い部分を頭のなかでわかっているつもりでも、正面から向き合おうとはしません。誰だって自分の嫌いな部分と向き合うのは避けたいことです。

しかし、まずは自分の何が嫌いなのかを正確に把握しなければ解決することはできません。

効果的な方法として、紙に書くのがオススメです。文字にすることで自分の何が嫌いなのかが見えてきます。

そして、紙に書いた自分の嫌いな原因をゆっくりと解決していきます。ここで大事なのは〝ひとつずつ解決すること〟と〝長期的に克服すること〟の2つです。

慌てず、ひとつずつ確実に解決していくことで徐々に自信を持てるようになるのです。

友達が少ない=ダメは嘘?

昨今、SNSが発達したことで、友達が何人いるのか他人からもわかるようになりました。また「フォロワー数」や「イイね」など、評価が数値で表されるようになったことで、自分の価値を評価しやすい時代になりました。

社会に出ると「人脈が大切だ」という言葉をよく聞くようになります。確かに人脈があることが大きなメリットになることはあるでしょう。だからといって、人脈がないとダメだということは決してありません。

Facebook・twitter・Instagramなど、SNSをまったく使用せずに結果を出している人は世の中にたくさんいます。

みんながやっているからやった方が良いという常識にとらわれず、もしもこのようなSNSが自分を嫌いになる原因になっているのであれば、一度やめてみるのもいいと思います。

本人が気づいていないだけで、思った以上に心がスッキリとし、効果があるかもしれませんよ。

自己否定をしない

どうして自分を嫌いになるのかというと、比較する対象がいるからです。比較する対象とは自分以外の他人です。もしも比較する対象がいなければ自分を嫌いになることはありません。

自分がどのレベルで、どれぐらいできる人間なのかわからないからです。

しかし、生きていく上で他人との接触は避けることができません。では、どのようにして克服していけばいいかと言いますと、自己否定をしないことです。

「自分は昔からダメだから…」「他の人のようにうまくやれない…」このように自己否定をしたまま終わってしまうと、どんどん自分のことが嫌いになります。大事なのは自己否定をしたあとです。

自己否定をしたあと、必ず改善案を探しましょう。例えば朝、遅刻することが多い人の場合、「私は朝が弱いからな」とそこで終わるのではなく、どうすれば遅刻をしないかを考えます。

眠る時間帯を変える、母親に起こしてもらう、職場や学校に近い場所へ引っ越すなど、自己指定をしたあとは、どうすればいいのかを考えるのです。

改善案を見つけてしまえば、自己否定は自己否定のまま終わらず、次へ進むためのステップになるのです。

真面目な人は要注意

真面目な人は自分が嫌いになる場合が多いようです。真面目というのは良いこともあれば悪いこともあります。とくに下記のようなことに思い当たる人は要注意です。

こだわりが強い


こだわりが強い人は作業過程で自分への問いかけが多く、自分嫌いになりがちです。物事へのこだわりや追及は決してダメなことばかりではありませんが、それは時として自分嫌いへのきっかけにもなります。

自分へ問いかけることがなければ、自分を嫌いになることはありません。こだわりが強い人は自分が嫌いにあるきっかけを増やしてしまっているのです。

完璧主義


こだわりが強い人と似ている部分がありますが、完璧主義の人も自分のことが嫌いになりやすいと言われています。ちょっとしたミスを気にし、ミスをする自分を責めてしまうのです。

こだわりが強いのも完璧主義なのも真面目な人である場合が多いです。自分を否定しつつ、前に進める人はいいのですが、そのまま自己嫌悪になってしまっては元も子もありません。

ときには物事を楽観的に捉え、失敗も楽しむような余裕を持てるようにしましょう。

本当にダメかどうかは自分の判断次第

あなたが今、感じている自分が嫌いな部分は本当にダメなことなのでしょうか? 自分が嫌いなだけで、他人から見るとそれは決してダメな部分ではないかもしれません。

かの有名なアインシュタインは言いました。「どうして自分を責めるんですか? 他人がちゃんと必要なときに責めてくれるんだから、いいじゃないですか」

あなたが自分嫌いな部分として責めていることが本当にダメなことであれば、必ず誰かが教えてくれます。教えてくれないことに関しては、そこまで気にしなくていい些細なことなのかもしれません。

あまり真面目に考えすぎず、日々を生きていきましょう。笑顔と感謝を忘れなければ、きっと未来は明るいですよ。

(監修:Doctors Me 医師)