妊娠しても仕事を続けたい!両立は可能?

女性にとって妊娠はとても大きな喜びではありますが、仕事との両立を考えたときに、戸惑うことも多いライフイベントだと思います。特に男性や、独身女性の多い職場だと、周りによいお手本もなく、上司の理解もあまりなく、本当に困ったという話も耳にします。

私自身も、医師という仕事を持つ妊婦だったことがあるので、その気持ちはよくわかります。もちろん、職場環境や職業によって様々な違いがあると思いますが、妊娠中の仕事との付き合い方として、まず一番大切なことは「決して無理をしない」ということではないかと思います。

妊娠中は無理せずマイペースでOK!


実際に妊娠すると、これまでと同じペースで仕事はできません。不調や妊婦健診のために仕事を早退したり、中抜けしたりすると、何だか後ろめたくすら感じてしまいます。そこで、仕事に行ける日はがむしゃらに書類を書いたりした覚えが私にもあります。

しかし、結局普段より疲れやすく、翌日気が抜けたようになってしまったり、お腹が張ってしまったりする、ということがありました。
逆に、慣れている仕事をゆっくりめのペースで淡々とこなしていると、つわりの何となく気持ちが悪い感じもしばし忘れられたりして、一日が速く過ぎたのを覚えています。

できること、できないことを周囲に伝える!


また、妊娠中は周囲もどう気を遣ったらいいかわからない、という場合が実は多くあります。あまり押しが強くならない程度に、自分の出来る仕事は積極的に引き受けましょう。

逆にいつもより辛くなっている仕事は誰かに替わってもらうなど、意思疎通をしてみてください。たとえば私の場合、ニオイで気持ち悪くなることが多かったので病院の検食ははずしてもらいました。

特に、期日のある仕事に関しては、妊娠後期にかかるといよいよ身体も重く、夜は眠りにくくなり、また、いつ出産になって仕事をしばらく離脱することになるかわからないので、慎重に出来るかどうか、検討するとよいですね。

今この瞬間だけのマタニティライフと割り切る!

また、体調が少しでも悪い場合は、無理せず休息をとったり、仕事を休むようにしましょう。妊娠中に無理は禁物、仕事はこの時ばかりは「自分がいなくても何とかなる」と仲間を信用して、体調第一にして過ごすことが大切です。

長い仕事人生のうち、妊娠している期間はごくわずかなものです。出産を終え、復帰して落ち着いたら、また恩返しをすればよいと前向きに考えて、周囲に甘えられるところは甘えて、楽しい妊婦生活をお過ごしくださいね。