高カリウム血症こうかりうむけっしょう

カテゴリ
内分泌系の病気
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

医師監修

高カリウム血症とは

高カリウム血症とは、血清中のカリウム濃度が高い状態であり、電解質代謝異常症のひとつです。不整脈や頻脈、筋力低下、手足のしびれ、嘔気などの症状が現れることがあります。

高カリウム血症の症状

カリウムは、体に必要不可欠なミネラルです。体液の浸透圧の調整や筋肉の収縮、神経の働きを保つ役割があります。腎臓が正常に働いているときは、多くのカリウムを摂取しても尿と共にカリウムが排泄されます。しかし、腎不全などで腎臓が上手く機能しないとカリウム濃度が高くなり、高カリウム血症となります。

軽度の高カリウム血症では、症状はほとんどありません。重度の場合は、人体に重篤な悪影響を及ぼします。

主な症状には、以下が挙げられます。
・舌の異常感覚、知覚過敏
・四肢麻痺、筋力の低下
・悪心、嘔吐
・下痢
・不整脈、頻脈 など

高カリウム血症の原因

高カリウム血症の主な原因には、以下が挙げられます。

カリウムを多く含む食品の過剰摂取


カリウムが豊富な野菜類やイモ類、果物類などの食材、カリウムのサプリメントを摂りすぎると、高カリウム血症を起こす可能性があります。

偽性高カリウム血症


偽性高カリウム血症は、白血球・血小板の増加など、採血した検体の問題であり、病気ではありません。

細胞内のカリウムが血液中へ移動


代謝性アシドーシス(血液の酸性化、循環不全、重篤な感染症などにより発生)、消化管出血、インスリンの不足、β遮断薬の使用、ジギタリス中毒などによって、細胞内のカリウムは血液中に移動します。

カリウム負荷


細胞の崩壊(重度の火傷やケガによる挫滅症候群、化学療法による腫瘍崩壊)、カリウム製剤の使用などです。

腎臓のカリウム排泄障害


腎臓のカリウム排泄障害は、腎不全、アルドステロン欠乏、薬の副作用などで起こります。

高カリウム血症の治療

不整脈を予防する薬や、カリウムを体外に出す薬などを使用します。

また、災害などで重度の火傷やケガを負ってクラッシュシンドローム(挫滅症候群)の可能性があるときは、高カリウム血症による心不全を引き起こさないためにも、緊急透析や人工呼吸器による呼吸管理など、医療従事者による対応を行います。

高カリウム血症の予防

高カリウム血症を予防するためには、腎不全など、原因となる病気の治療を優先させます。腎臓機能が低下しているときは、カリウムを多く含む果物・生野菜・イモ類・豆類などの摂取を控えます。
  • このコンテンツは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません
  • ユーザーの皆様へ:病気や症状について相談したい方は、こちらからご登録をお願いします
  • 専門家の皆様へ:病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください