続発緑内障の症状

続発緑内障は他に何等かの病気がありそれに伴って眼圧が上がる疾患です。症状は、眼圧が上昇し、場合によっては充血がみられることもあります。高齢者に多い、水晶体嚢性緑内障の場合は慢性に進行することが多いため、眼圧が高くなるわりには自覚症状が少ないため、早期発見は困難で、重度に進行してから発見されることが多いです。

急性に進行する緑内障では、急激に眼圧が上昇するので、目の痛みや頭痛、充血、視力低下、吐き気などの激しい症状を起こすことがあります。発覚してから時間が経過するほど治療が困難となるので、早期の治療が必要になります。

視力検査・視野検査・眼圧検査・眼底検査などを行い、原因となる元の病気や合併症について注意深く検査する必要があります。

続発緑内障の原因

続発緑内障の原因には、外傷性に伴うものや、糖尿病に伴うもの、白内障・ぶどう膜炎などの目の病気に伴うもの、ステロイドなどの薬剤によるものなどが挙げられます。
外傷性の場合は、眼球を強打した後に、虹彩の付け根が眼球壁から外れて、繊維柱帯の機能が悪化して眼圧があがります。糖尿病などが要因となっている場合は、網膜症が悪化し、酸素不足が発生して房水の排出口である隅角に新生血管が伸びてくることで眼圧が上昇するといわれています。白内障やぶどう膜炎などが要因となっている場合は、眼球内が炎症を起こすことにより眼圧が上昇します。
水晶体嚢性緑内障は、高齢者に多くみられる症例で、虹彩、水晶体、隅角などにふけ状の物体が付着しており、開放隅角緑内障である場合が多いです。

続発緑内障の治療法

続発緑内障の予防には、根本原因となる外傷を負わないようにすることと、糖尿病にならないように、なった場合は糖尿病のコントロールをよくすることすることなどが大切です。
外傷を負わないように注意するのは日常生活において目を保護する意識を高めることで、目に外傷を負わせるような危険性のある作業を行うときは、保護メガネを着用するなどの配慮が必要です。また球技(野球、バドミントンなど)によるスポーツ外傷も注意が必要です。糖尿病の予防は、食生活の改善が重要です。野菜を多くとるようにし、脂肪を控えめにし、薄味にするなどの配慮が必要です。またステロイド点眼薬を使用している場合は定期的に眼科で眼圧チェックを受けましょう。
万が一緑内障にかかった場合も、早期発見が重要で、治療を行えば進行を防ぐ可能性がありますので、40歳を過ぎた場合は年に1度の眼科検診を受けるのが得策です。