男性乳がんだんせいにゅうがん

カテゴリ
女性の病気と妊娠・出産
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医師監修

男性乳がんとは

男性乳がんとは乳房内でがん細胞が増殖することです。現代の国民病であるがんについては広く知られていますが、男性も乳がんになることを知らない人は多くいます。男性乳がんは女性に比べレアケースとなりますが、女性の乳がんと同じく早期発見が遅れて進行すると、生命にかかわる重大な事態を招きます。

男性乳がんの症状

男性乳がんの症状は小さなしこりで気付くことが多いです。しかし乳房に膨らみをもつ女性化乳房や、乳頭に細菌が侵入して炎症を起こした状態と判別がつかずに、受診行動に至らないことがあります。

男性乳がんのしこりはコリコリと硬く移動しにくいのが特徴です。女性のように自己診断するのに苦労することも少なく、仰向けで寝て触ると1センチ位ならポコッと盛り上がりがありますので発見しやすいです。例えて言うと、座布団の綿の間にボタンが埋まっている感覚です。

しかし、しこりだけでなく乳管のなかを這って広がっていくものもあるので、乳房の表面に凹みがあったり乳頭から血液混じりの分泌液があった場合は、悪性度が高い可能性があるので要注意です。

男性乳がんの原因

男性乳がんの原因として考えられるものは「放射線に曝されること」がまず挙げられます。普通に生活している人では、検査時にレントゲン撮影をしたり自然界で発生している放射線を浴びることぐらいしか触れる機会はありません。職業柄放射線を扱う方は男性乳がんを念頭に置くべきですが、そのような方は放射線バッジを付けたり、機械を使用して被ばく量を測り管理していますので過度に心配する必要はありません。

その他原因として考えられるものは、肝疾患などの体内のエストロゲン量の増大に関連する疾患がある場合や、女性近親者に乳がん罹患したことのある方が数人いる場合です。がんの発生には遺伝的要素が強く関係しており、乳がんでは全体の5から10%も遺伝的要因で占められています。

男性乳がんの治療法

男性乳がんの予防に重要なのは、原因として考えられることを把握した上で、まず早期発見することです。遺伝的要素で発生してしまうがんを食い止めることはまだ難しいですが、がんの進行を止めることはできます。がんの進行度によって治療内容(乳房切除術・化学療法・内分泌療法など)が変わりますし、予後にも大きく影響します。

家族歴で乳がんの人がいるか把握しておくだけで、できしまったしこりに対して男性乳がんの可能性を考えられ、早期発見に迅速な行動がとれます。そしてこれは病気全般に言えますが、肥満や運動不足など生活習慣や食生活を見直し改善に努めることは、がんのリスク因子を自己で回避する意味を持ちます。遺伝的な要素は自己にて回避できなくとも、これらは回避できるのです。
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