流行性髄膜炎/急性脳脊髄膜炎の症状

流行性髄膜炎/急性脳脊髄膜炎の症状としては、成人の場合には、頭痛や発熱、さらに、嘔吐といった病状が起きます。またさらに、痙攣や意識障害、あるいは運動の失調といった問題が体に現れます。うなじが硬直したり、ケルニッヒ徴候の病状が表れてきます。

一方で、流行性髄膜炎/急性脳脊髄膜炎の患者が新生児である場合には、体温の低下や無呼吸といった病状が起きる場合もあります。またさらに病状が急激に悪化すると、心肺が停止したりあるいはショック症状を引き起こします。

こうした体の異変に加えて、硬膜下膿瘍や脳膿瘍、あるいは硬膜下水腫などの脳の問題が生じることもあり、てんかんや精神運動発達遅滞、また難聴といった障害も起こる可能性があります。

流行性髄膜炎/急性脳脊髄膜炎の原因

流行性髄膜炎/急性脳脊髄膜炎の原因は、髄膜に対して、主に髄膜炎菌などによる感染によって起きるものです。海外には、流行性髄膜炎/急性脳脊髄膜炎が流行している地域が存在し、そこでは感染者が多く生じます。

しかし日本の場合には、年間に発生する患者数は少ない傾向にあります。海外旅行などで髄膜炎菌が流行している地域に渡航する場合には、髄膜炎を引き起こす可能性がある細菌などに対して、十分な注意を必要とします。

流行性髄膜炎/急性脳脊髄膜炎では、髄膜炎菌の感染による発病の他、無菌性である原因の可能性もあります。例えば、ウイルス性髄膜炎など、髄膜炎菌の感染によらない髄膜炎の場合には、無菌性のものとして分類されます。

流行性髄膜炎/急性脳脊髄膜炎の治療法

流行性髄膜炎/急性脳脊髄膜炎に対する予防の方法としては、髄膜に炎症を引き起こす可能性がある細菌などの感染を、できるだけ避けることが必要です。万が一、流行性髄膜炎/急性脳脊髄膜炎にかかった場合には、死亡したりあるいは後遺症が残ったりします。
そのため、この病気に罹患した恐れがある場合には、速やかに病気の原因を特定するための診断や検査を行った上で、改善のための各種の治療に取り掛かることが必要です。セフォタキシムやパニペネムベタミプロン合剤抗菌薬を点滴で投与する方法があります。こうした治療で、髄膜炎の病状の改善を図ります。