鞭虫症の症状

鞭虫症の症状は、腹痛や下痢です。病気が酷いと血便を出すことになりますが、自覚症状として現れるためには約三ヶ月間ほどの潜伏期間が必要となります。症状は鞭虫を取り入れた量によって異なります。

鞭虫は、普段の生活の中でも知らないうちに体内に入ってしまうことがある寄生虫であるため、この寄生虫に対する体内の免疫機能もそれ相応に存在しています。

一般的に、数百匹以上の寄生虫を体内に入れないと病気が発症しないため、この寄生虫が体内に入っていたとしても全く気づかずに病気であることを自覚する前に問題が解決することも多々あります。

また、重い状態になると直腸が肛門から出てしまうこともあるため、実際にかかったときにはきちんとした検診を受ける必要があります。

鞭虫症の原因

鞭虫症の原因は、鞭虫という寄生虫を体内に取り入れてしまうことです。この寄生虫は成虫であるものを飲み込んで発症するわけではなく、成熟した卵を取り入れることによって発症します。

基本的に、20匹から30匹程度の寄生虫がいても身体機能に対する不全は全く発生しませんが、これが10倍程度の数になるとそれが原因となって身体機能の不全を引き起こすことになります。

また、直腸から便として外部に排出されることがありますが、それによって人間から人間へと感染することはありません。この寄生虫は卵から孵化して人間に感染するまでに二週間から四週間程度の時間が必要になります。感染している人間から寄生虫が出ても、その感染経路を断つことが出来るため感染しません。

鞭虫症の治療法

鞭虫症の予防は、きちんとした検査を病院などで受けることです。基本的に、病気のもととなっている鞭虫は病院で受ける身体検査によって偶発的に発見される可能性が非常に多いものです。

この病気に特化した検査でなくても、検査の一環の流れで寄生虫を発見することが出来るため、比較的簡単に治療することが出来ます。

また、実際に発症しても駆虫薬を利用することで治療することが出来るため、早期発見が出来れば怖い病気ではありません。そのため、鞭虫の国内での数は減少傾向にあります。軽い症状なら自然治癒も可能であるため、定期健診を受けることが大切になります。