エーリキア症えーりきあしょう

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感染症
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医師監修

エーリキア症とは

エーリキア症とは、主にヒトと動物の両者にとって重要な新興再興感染症の一つにして、リケッチア性感染症の一種と考えられている感染症です。主に欧米を中心に広く分布しているグラム陰性細菌が病原菌であり、マダニを媒介にして感染します。しかし、病原体のDNAはアジアでも発見されていることから、日本国内での感染拡大を懸念する声もあがっています。

エーリキア症の症状

エーリキア症の主な症状は、病原菌の媒介であるマダニの刺咬後の発熱や頭痛、筋肉痛とされています。
しかし、同じエーリキア族病原体であっても形態の僅かな違いから、感染したヒトに見られ主な症状は、ヒト単球性エーリキア症とヒト顆粒球性エーリキア症の2種類に分けられます。
単球性型の前者は、感染から凡そ5日から10日の潜伏期間を経て発症するとされています。感染初期の病状はインフルエンザに類似する反応が現れますが、約半数の感染者には悪心や嘔吐、下痢といった消化器系の不調が現れるようになります。
一方、顆粒球性型の後者の場合も、感染初期の頃はインフルエンザ同様の病状が確認されますが、悪寒よりも発熱が主であったり、消化器系と同時に呼吸器系にも症状が現れるなど違いがあります。

エーリキア症の原因

エーリキア症の発病にいたる主な原因は、マダニを媒介とするグラム陰性細菌の感染とされています。
病原菌であるグラム陰性細菌とは、以前まではリケッチア科に属するエーリキア族の病原菌とされてきましたが、現在ではアナプラズマ科に属する病原菌と考えられています。
エーリキア病原体は1990年の前後に多く発見された病原体ですが、日本国内ではエーリキア病原菌を原因とする疾患を90年代よりも凡そ半世紀ほど前から確認していたとされています。しかし、当時の感染・発病報告が極めて少なく、国内での流行もなかったことから現在でもあまり知られていない感染症となっています。
しかし、近年では欧米を中心にエーリキア症の発病報告があがっており、日本国内での流行が危惧されています。

エーリキア症の治療法

エーリキア症の感染を予防するためには、病原菌を持つマダニに咬まれないよう注意を払うか、マダニの駆除を行なうのが有効と考えられています。特にエーリキア症はヒトのみならずほかの動物にも感染・発病する感染症です。そのため、家畜に対して持続性の殺マダニ剤の使用やマダニの吸血を防除するための工夫が必要となります。
また、ヒトの場合はマダニが好んで生息する場所を極力避け、野外活動後は刺咬の有無を確認することが重要です。特に、マダニが生息する地域やマダニを媒介とする感染症の流行地域に暮らしているヒトは、感染を予防するためにも厳格な対応が必要となります。
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