医師監修

体質性黄疸とは

体質性黄疸とは、遺伝的な要因で血液中のヘモグロビンが分解されて作られるビリルビンという物質を体外へ排出しにくくなり黄疸が見られることをいいます。ローター症候群にクリグラー・ナジャー症候群、ジルベール症候群とデュビン・ジョンソン症候群の4つに分類されます。新生児に起こるクリグラー・ナジャー症候群以外は原則的には治療は必要ありません。

体質性黄疸の症状

黄疸とは、血液中のヘモグロビンが分解される過程で作られるビリルビンという色素物質が、体内で異常に増えるために皮膚や粘膜がビリルビン色の黄色に染まります。成人に見られる間接型優位のジルベール症候群では、軽度の黄疸が現れます。日常生活に支障をきたすことがなく治療も必要ありません。デュビン・ジョンソン症候群、ローター症候群でも、黄疸の他にほとんど症状が見られず治療は必要ありません。
  
体質性黄疸のうち新生児期から黄疸が現れるクリグラー・ナジャー症候群では、間接型優位の高ビリルビン血症が見られるのが特徴です。生後すぐに核黄疸が見られる予後の良好な型と、黄疸のみの症状で問題なく成長する型があります。

体質性黄疸の原因

通常、ヘモグロビンが分解される途中で生成されるビリルビンは便とともに排泄されますが、遺伝的な要因でうまく排出できなくなり体内でビリルビン量が増えるために発症します。赤血球の破壊が見られず黄疸がある場合は、体質性黄疸の可能性が高いです。
   
通常、病的な要因で黄疸を発症しますが、体質性黄疸では遺伝的な要因や生まれつきビリルビンを排出しにくい体質であるため発症します。ジルベール症候群では、常染色体優性遺伝形式が頻繁に見られますが、原因が多様なため遺伝形式も多岐にわたります。クリグラー・ナジャー症候群では、遺伝形式は常染色体劣性ですが、まれに常染色体優性遺伝の形式のものも見られます。

体質性黄疸の治療法

体質性黄疸は、遺伝的要因で発症する疾患のため予防をするのは困難です。しかし、家族性の発症例が報告されているため、家族に体質性黄疸の人がいる場合には発症リスクが上がるので注意が必要です。
  
成人してから発症するケースでは、特に治療を必要としませんが、自分が体質性黄疸であることを認識しておくことは大切です。また、アルコールの過剰摂取や極度の疲労、ダイエット、ストレスなどで黄疸が加速することがあります。
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