思春期早発症/思春期遅発症の症状

思春期早発症/思春期遅発症の症状としては、思春期早発病で男子の場合は9歳未満で精巣や陰茎、陰嚢の明らかな発育があり、10歳未満で陰毛の発育があり11歳未満で腋毛や髭の発生、変声がある場合のことをいいます。
思春期早発症で女子の場合は7歳6カ月未満で乳房の発育があります。また8歳未満で陰毛の発生があり小陰唇色素沈着などの外陰部早熟や腋毛が発生します。そして10歳6カ月未満で初経が起こります。
一方思春期遅発症で男子の場合は14歳以降になっても精巣の増大がなかったり15歳までに恥毛がみられない場合です。
思春期遅発症の女子の場合は、13歳までに乳房の発達がなかったり14歳までに恥毛がみられなかったり16歳までに月経が起こらない場合です。

思春期早発症/思春期遅発症の原因

思春期早発症/思春期遅発症の原因は、思春期早発症の場合多くは女子にみられます。男子にみられる場合は60%に脳腫瘍が見つかるといわれており女子の場合はほとんどの場合は原因不明の突発性です。したがって男子と女子とでは治療法が異なるのでそれぞれの専門医に受診する必要があります。
思春期遅発症の原因としては、男子の場合はクラインフェルター症候群が挙げられます。女子の場合は、原発性無月経やターナー症候群、過激な身体活動が挙げられます。男女共通のものとしては、虫垂神経系障害や糖尿病や腎障害などの特定の慢性疾患などによっても引き起こされます。
思春期遅発症は男子のほうが多く見られます。また背の低い子どもも思春期遅発症を引き起こすことが多いです。

思春期早発症/思春期遅発症の治療法

思春期早発症/思春期遅発症がひどくならない為に予防するには、思春期早発病の場合は脳腫瘍によるものの場合は外科手術が第一選択になります。副腎皮質過形成の場合は、副腎皮質ホルモン薬を投与することによりACTHを抑制してDHEAを低下させて過剰な男性化を防ぎます。
思春期遅発症の場合は原因が病気として診断された場合はその病気の治療を行います。原因が不明の場合は経過を見ながら治療していきます。男子の場合は男性ホルモンであるエナンテストステロンを投与します。女子の場合は女性ホルモンや性腺刺激ホルモンを使用します。