ひきこもりとは
ひきこもりは長期にわたって外出をしなくなったことが原因の場合と、精神的な病気や発達障害などが原因の場合があります。統合失調症やうつ病、パニック障害や社会不安障害や強迫性障害が主な原因で、発達障害の場合は見過ごされがちな軽度のものであり、コミュニケーションが苦手なことで別途病気を発症することも挙げられます。病名としてのひきこもりはなく、現状に対して使われる言葉です。
ひきこもりの症状
ひきこもりは数か月以上にわたって自宅、もしくは自室内にとどまっている状態を言います。症状としては幅広く、近所に買い物に行ける人もおり、活動範囲は様々です。未成年者の場合は同時に不登校の状態にあることが多く、成人の場合は同時にニートと呼ばれる状態であることが例として挙げられます。一概に成人のひきこもりが未成年の頃からそうなのではなく、社会に出たもののストレスや見過ごされた障害の結果退社後にこの状態に陥るケースも少なくありません。
怠けていると考えられがちであり、そう見られることも少なくありませんが、休息期間として本人も認識している場合もありますので症状は多岐にわたり、個人で考えが異なる場合も多くあります。
ひきこもりの原因
ひきこもりの原因は環境の変化によるストレスの他、精神的な病気や発達障害があげられます。ストレス社会と呼ばれる現代社会で、新卒社員の使い捨ても問題視されている昨今、ストレスに弱い若者というよりは法を守らない会社側がいることで若者だけでなく30代以降でも退社後にひきこもりの状態になることは少なくありません。この場合は精神的な病気も発症している場合があり、根本的な原因はストレスにあると考えられます。軽度発達障害の場合、転職を繰り返したのちにストレスからひきこもるということもありますが、進学という環境の変化がきっかけになることもありますし、未成年であればいじめということもあります。
若者だけが問題なのではなく40代以降のひきこもりも数多く存在するため、ストレスへの耐性のなさが原因であるとは一概には言えません。
ひきこもりの治療法
社会全体が抱える問題であるため、すべての原因に対して適切な予防ができるわけではありません。家庭環境が最も大事であると考えられますが、未成年である場合はいじめによってひきこもり、不登校になることも少なくありません。いじめでもひきこもらずに通学し続ける場合もありますが、気づいてあげることでひきこもることや最悪のケースを避けることができます。カウンセリングも大事ですが、精神的な病気、軽度の発達障害の場合根本的なそのことに気づけないままカウンセリングを続けたところで本人が納得しないまま時間だけが過ぎることも多くなります。
いきなり子供をカウンセリングに連れていくのではなく、まずは両親がカウンセリングを受け、アドバイスをもらうことも長期的な問題にしないために重要です。
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