脊柱側弯症の症状

脊柱側弯症は初期段階だと、痛みなどの患者によって自覚される症状がないために、なかなか発見することが難しい病気です。
  
しかし、脊柱の曲がりが悪化すると、脊柱が曲がっているがゆえに体のバランスが崩れて歩き方すらも崩れてしまいます。そして歩き方の崩れによる疲労の蓄積が増すこともあります。また、外見的な見た目でもほかの人から背が曲がっていることが確認されるため、見た目を意識する思春期の患者には辛い病気となります。肺や心臓を圧迫することにもつながり直接的にも間接的にも肺や心臓の機能に対して影響を及ぼす可能性もあります。

脊柱側弯症の原因

基本的に、脊柱側弯症が発症する原因は明確に特定されておらず、さまざまな要素が重なって発症すると言われています。
  
しかし、中には患者の家族にも脊柱側弯症の人がいるというような遺伝的なものが発症の原因となっている可能性のものもありますし、生まれてきた際にすでに脊柱が曲がっていまっていたというようなケースもあります。
  
またほかの病気、筋ジストロフィーなどによって筋肉が脊柱を支える十分な筋力を持たない場合にも発生することもあります。ダウン症の患者にもこの病気の傾向が見られる場合が多いです。ただし、ほとんどの患者の発症原因は分かっていません。

脊柱側弯症の治療法

脊柱側弯症の予防のためには普段から姿勢に気をつけることが重要です。とりわけ子供の場合、自身で姿勢を矯正することを意識することが難しいので常に保護者が姿勢について指摘する必要があります。また中年や高齢の患者の場合、自身の筋肉を衰えさせないことが重要です。
  
筋力の衰えによって十分に骨を支えることが難しくなるので、脊柱側弯症による脊柱が曲がることを防ぐ意味で筋力を維持するための運動を適度にする必要があります。