平滑筋肉腫へいかつきんにくしゅ

カテゴリ
運動器系の病気
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医師監修

平滑筋肉腫とは

平滑筋肉腫は、不随意筋(自分の意思で動かすことのできない筋肉)にできる肉腫で多くは、後腹膜腔(骨盤の内側)、大きな血管周り、四肢軟部に発生します。また、胃や小腸にも発生します。小児や若年層でも発症することもありますが、多くは中高年に発症が多い病気になります。また、日本人には発症は稀な病気です。

平滑筋肉腫の症状

平滑筋肉腫は、痛みを伴わないため、見過ごすことが多く、進展してから発見されることの多い病気です。初期症状では、肉腫が大きくなるため、しこりや腫れが発生します。その後、肉腫が成長すると、他の臓器を圧迫することによって痛みや場所によって吐き気などの症状が現れてきます。
  
後腹膜腔にできた場合は、特に自覚症状がないため見過ごされることが多くなります。
血管にできた場合には、肉腫が血管をふさぐため、その結果、肝臓の腫れ、黄疸、腹水、腎不全、下半身のむくみなどが現れる場合があります。
  
四肢にできた場合には、急激に大きくなる瘤として現れることがあり、発見にいたる場合があります。また、肉腫が進行した場合には、他の臓器へと転移します。

平滑筋肉腫の原因

平滑筋肉腫の発生原因は、現在でも研究途上であり、はっきりと解明されておりません。ただし、平滑筋肉腫が属する軟部腫瘍においては、特異的な遺伝子の変異が指摘されており、遺伝子の変異が原因ではないかと推測されており、現在研究が進んでいます。
  
また、過去に他の病気で放射線治療を受けた場合、照射された部位に二次的に軟部腫瘍が発生することがあり、放射線治療による副作用の可能性も指摘されています。

平滑筋肉腫の治療法

平滑筋肉腫の治療は、手術が一般的です。この場合患部だけでなく周辺への転移を警戒し、周囲の正常な組織を含めて摘出手術を行います。発症部位別では四肢、血管、後腹膜の順で治療成績がよくなっています。放射線や抗がん剤に対する感受性が弱いため、積極的に用いられることは稀です。
  
ただし、平滑筋肉腫が進行し、肉腫が他の部位・臓器に転移している場合などでは、放射線治療や抗がん剤投与も行われることがあり、再発を防ぐために放射線治療を実施する場合があります。
  • このコーナーは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません
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