骨嚢腫こつのうしゅ

カテゴリ
運動器系の病気
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医師監修

骨嚢腫とは

骨嚢腫とは、骨髄が空洞化してしまうことで、そこに血清に似た液体が溜まる状態のことです。液体のたまった袋のようになることから、この名前で呼ばれます。骨嚢腫が大きくなると内側から骨を圧迫することになりますので、痛みを生じるほか、重度の場合には骨折に繋がることもあります。骨嚢腫の発症者は、多くが若い方です。

骨嚢腫の症状

骨嚢腫は骨の内側の疾患であるため、初期ではほとんど自覚症状は見られません。嚢腫が大きくなると痛むようになってきますが、その段階でも骨嚢腫と判断されることはあまり多くありません。
  
しかし意識していない間にも、骨は嚢腫の肥大化に伴って薄く弱くなっていきます。そのため、通常であればなんともないような軽度の転倒や、腕で身体を支えただけといった状況でも骨折を生じるようになります。その段階になってはじめて骨の異常に気がつくというケースが多くなっています。何らかの理由でX線検査を受けて偶然発見されるということも多いです。  
  
病変がよく見られる部位としては、上腕骨や大腿骨などが挙げられます。

骨嚢腫の原因

骨嚢腫の根本的な原因は、現在のところまだ解明されてません。有力視されている説としては、骨髄内の圧力異常などが考えられていますが、はっきりとしたことはわかっていません。  
    
メカニズムとしては、骨髄が空洞化し、そこに血清に似た液体が溜まることで、風船のような状態になることで引き起こされます。このふくらみは徐々に大きくなるため、骨は内側から圧迫されるようになり、痛みや脆弱化を招くことになります。なお、メカニズムの点では骨の腫瘍とも似ていますが、骨嚢腫の場合、腫瘍細胞はどこにも存在しません。

骨嚢腫の治療法

X線検査などによって発見された場合には、皮膚の上から骨嚢腫の壁に孔をあけ、嚢腫内にステロイドを注入するという方法がよくとられます。この方法で骨が形成されるようになります。再発することもありますが、ステロイド薬の注射は安全かつ簡単な方法ですので、繰り返し実施して経過を見るようにします。
  
骨折によって発見された場合には、まず骨折の治療を優先します。骨折が治ると同時に骨嚢腫が治るというケースもあります。
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