骨端症の症状

骨端症は、発症すると、骨端の成長軟骨の壊死により、炎症が起きて痛みが生じたり、関節の動きが制限されたりします。
  
また、年齢により発症する部位に、ある程度傾向もみられます。小学生の低学年から高学年にかけてはかかとに、高学年から中学生にかけては膝に、それ以上の年齢になると腰に症状が現れる割合が高くなります。
  
パンナー病(上腕)、ペルテス病(大腿骨頭)、ケーラー病(足の甲)などのように骨端症の発生する部位によって、発見者の名前が付けられています。病気の進行は比較的ゆっくりで、年単位で経過が進みます。

骨端症の原因

骨端症の原因は、外傷によるものや、生まれつきのもの、内分泌ホルモン異常によるもの等が挙げられます。特に、スポーツをする子どもに多くみられる傾向があります。腕や足の長管骨は、運動の際に圧迫を受けます。この圧迫に起因する骨端症が、大腿骨頭や足の甲などに発症します。
また、大腿四頭筋や、下腿三頭筋等の大きな筋肉がつながっている部分には、筋肉による牽引に起因する骨端症が起こります。主に膝や、踵などです。
骨端症は、経過を見ながら安静にするなどの対処が主になります。ただし、後遺症をもたらすことが予見される場合には、ギプス装着や、手術などの治療を行うこともあります。

骨端症の治療法

骨端症は、運動のし過ぎによって誘発されます。骨端症を予防するためには、運動量を適度に減らして、オーバーユースを防ぐことや、運動前のストレッチや運動後のクールダウン等を適切に行うことが大事です。
  
運動中に、アイシングなどで時々冷やすことも有効です。同じ運動ばかりを繰り返し行うのではなく、筋肉のバランスを考慮して、時々、普段は使わない筋肉を鍛えることも、骨端症の予防には効果があります。大事なことは、痛みがある時は無理をせずに休養することです。