変形性肘関節症の症状

変形性肘関節症は、肘の周りを覆い、衝撃から守る関節軟骨がすり減ってしまうことにより肘に痛みや変形などの症状が現れます。
  
初期症状は曲げづらいなどの症状から、安静にすると痛みが軽減するため、放置してしまうことがあります。そのため肘の変形が進んでしまい、肘を曲げる際の違和感から、曲げる事ができなくなるなど、症状が進行していきます。肘の曲げ伸ばしが十分にできないことにより、洋服を着る際や食事、洗顔など生活に支障をきたすようになります。肘を動かす事により痛みを伴いますが、安静にしていると痛みは軽減するという特徴も見られます。症状が進むと、小指などの感覚が鈍くなり、手指の動きが不器用になることもあります。

変形性肘関節症の原因

変形性肘関節症の原因は、加齢によるものと、激しいスポーツや、仕事などで肘の関節を酷使してしまうことにより、関節軟骨がすり減ってしまうことが原因と考えられています。
  
加齢によるものは、特に中高年に多く、老化に伴う筋力低下などが原因として考えられています。動かしにくいなどの違和感を覚えても、そのまま放置してしまうことにより、症状を進行させてしまいます。
  
また、激しいスポーツなどで、長期間にわたり、肘を酷使してしまったことの他、脱臼や骨折などの外傷も肘の軟骨に負担を与えてしまう要因の一つとして考えられています。

変形性肘関節症の治療法

変形性肘関節症を予防するためには、肘を酷使するスポーツを行う場合は、適度に休息を取ることで予防につながります。また、大工など仕事で肘を使わざるを得ない場合などは、炎症を起こしてしまっている場合もあるため、適宜氷などで冷やし炎症を抑える事も有効な予防法の一つといえます。
  
日常生活を送る上で、洋服を着られる際に肘が思うように曲げづらい、などの症状を感じた場合は、早めに整形外科を受診し、早期に発見することが重要です。

治療には保存療法や手術が行われます。