症状

溝状舌の症状としては、舌の表面に多数の溝やシワが出来るというものです。この症状自体は加齢とともに進行することが多い傾向があります。
溝状舌自体が問題となることは比較的少数ですが、普段のセルフケアによっては溝内部が不衛生な状態になることがあります。そのような不衛生な状態が続けば、舌が炎症を起こしたり口臭が発生することもあります。舌に起きた炎症によっては味覚異常や痛みなどを伴う場合もあります。
さらに普通の人よりも舌苔がつきやすい傾向もあります。舌苔が多くなれば感染症の発生につながることもあります。
もし感染症が起きた時には、顔面神経麻痺などを併発する可能性もありますから、特に溝の中に舌苔がある場合には、注意が必要です。

原因

溝状舌の原因として先天的な要素があります。先天性のものは比較的少ないと言われてます。他の原因としては、全身疾患の症状の一部として発症する場合には、顔面神経麻痺を引き起こすメルカーソン・ローゼンタール症候群の症状の一つとして発症することがあります。さらに舌が歯によって圧力がかかり、皺状舌の状態になり溝状舌になることがあります。舌の炎症や外傷、腫瘍などによっても発症する事があります。
ほかにもまた加齢によって発生することもあり、発症に男女差は関係ないと言われています。
溝状舌は誰にでも起こりえることで、他に炎症や痛みなどの症状がなければ、正常の範囲として口腔内を清潔に保つだけで十分な場合も多くあります。

治療法

特に先天的なものの場合溝状舌の予防は困難です。特定疾患の症状の一つとしての発症であれば、原因となっている疾患の治療が必要が予防につながります。舌の炎症や外傷によって引き起こされている場合も同様です。
先天性の場合には、溝状舌自体の予防は困難ですが、溝状舌が原因となって発生する感染症などを抑えることは可能です。溝の内部や溝の底の部分清潔に保つためにブラッシングをしたり、デンタルリンスなど殺菌効果のあるものでうがいを行ったりして、感染症や炎症を引き起こす原因菌を殺菌することができます。どのようなものが良いのかは歯科医院などに相談できます。