ニューロパチー/末梢神経障害とは
ニューロパチーとは末梢神経の病気の総称です。以前使われていたのは神経炎という言葉ですが、これは神経組織を観察した際に炎症細胞が隣接している組織の中に侵入している場合のみに使われ、現在ではこのニューロパチーという言葉が主に用いられています。運動、感覚、自律神経系の病気を含み、これらが組み合わさって起こることもあります。
ニューロパチーの症状
ニューロパチーとは広い意味であるため、症状も病気原因によって違う場合があります。末梢神経は3種類あり、その種類によっても変わってきます。まず運動神経、これは身体への影響が主で、筋力低下や筋肉の萎縮から違和感を感じることも多くなります。筋力低下による疲れやすさが現れることもあるのが特徴です。感覚神経では多く言われるのはしびれや痛みです。
他にも温感が鈍くなり冷たい、熱いという感覚が鈍くなるため、気づいたら火傷をしていたというケースもあります。感覚神経は症状も多く、他にもバランスが取れない、手足の位置が認識できなくなるという問題から脳の病気を疑い受診することが多くなります。
自律神経はめまいや立ちくらみといった症状です、感覚神経と混合されがちですが、発汗への異常がみられることもあります。これらが必ずしも平等に現れるわけではなく、いずれかに偏って現れることが多くあります。
ニューロパチーの原因
ニューロパチーとは原因によってそこから診断名が変わります。これはニューロパチーが総称であるためです。神経に異常をきたしやすい主な理由は睡眠不足やビタミンB群不足です。特にビタミンBは神経の働きには欠かせない栄養であるため、これが欠乏してしまうとビタミン欠乏によるニューロパチーとなります。
糖尿病性ニューロパチーであれば糖尿病に由来し、他にも細菌感染による感染性ニューロパチー、ギラン・バレー症候群としてしられる感染後性ニューロパチーもあり、他にも重金属やアルコール、薬剤などの中毒性があるため一概にこれがとはいえません。
また、原因が遺伝子にある場合、遺伝性が疑われることもあり、私生活だけでなく、職業的な問題から診断されることもあります。
ニューロパチーの治療法
ニューロパチーとは原因が様々あることで必ずしもこれをすれば予防につながるということはありません。しかし生活習慣が原因になることも多いことから、睡眠不足を避け、栄養をしっかりと取ることが重要です。とくに疲労の蓄積も身体の働きを鈍らせることにつながり、睡眠不足と疲労の状態が続けば最悪の場合ニューロパチーに含まれる症状が現れることもあります。一定までの軽い症状であれば改善することも比較的容易ですが、悪化して病気となってしまうと機能回復にも時間を要するため、基本的な生活環境の改善、食生活の見直しが予防にもつながります。
特にアルコール中毒やビタミン欠乏、生活習慣が原因の糖尿病などであれば生活の見直しが予防となります。
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