- 相談者31歳/女性
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鉄剤注射について
医療関係の方へ質問です。
38週の妊婦です。34週の健診時に血液検査があり、軽い貧血を指摘されました。
それまでの経過としては、
12週の初めての血液検査の時が、
ヘモグロビン 13.2
24週の時 11.2
30週の時 11.0
34週の時 10.7
でした。
基準値が11以上からということで、初めはクエン酸第一鉄を処方してもらいましたが、4日目ぐらいから気持ち悪さで服用を断念しました。
(もともと胃が弱いため、それによる悪化もあったかもしれません)
その後、インクレミンシロップを処方してもらいましたが、こちらも
3日ぐらいで断念してしまいました。
服用タイプがだめになったので、鉄剤注射
フェジン静注40mlg 2ml
大塚糖液10% 20ml
を、2月9日にしてもらい、
その次に、同じ注射を2月20日に、
そして3日後となる今日2月23日に同じように打ちました。
2月20日は、別の要件で病院に行ったのですが、鉄剤を飲んでいなかったこともあり、
前回から日も開いていたため、自分から先生に申し出ました。
先生も、気づかなくてごめんね、という感じでした。(女性の先生)
そして妊婦健診日となる今日、別のおじいちゃん先生が診てくれたんですが、
この数値だと、週2回は打ちに来てと言われました。
正直、基準値より0.3少なかったということで、さほど深く受け止めてなかったので、
週2回というのはびっくりというか、そんなに頻繁に摂取しても
大丈夫なのかと不安です。今日は前回から3日経ってからの注射でしたが、
注射後、眠気がすごく出たのにも戸惑ってます。注射のせいとも限りませんが…
質問は
1. 妊娠後期ではありますが、上記の数値で、週2回の注射は必要でしょうか。
(女性の先生に今まで診てもらってたんですが、貧血具合は軽いので食事とサプリをしっかとってね、というアドバイス程度のものでした)
2. 頻回に摂取すると副作用が出ないか、不安です。今は眠気だけですが…。静脈注射で調べるとなんだか怖いことばかり目につくので…
補足 胃痛があったため、昨日内科を受診し、
タケキャブ20mg モサプリドクエン酸塩5mg 六君子湯 を昨日から
2週間分服用予定です。
以上、長くなりましたが、よろしくお願いします。
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医師からの回答
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ご相談ありがとうございます。日本産科婦人科学会ガイドラインhttp://www.jsog.or.jp/activity/pdf/gl_sanka_2014.pdf の上では、妊娠週数別のチェック項目として、13週ごろまでの初期ではヘモグロビン濃度10.5g/dl以上、30週ごろで10.0以上、37週ごろで9.5以上を目安としています。
妊娠中、特に妊娠後期は、体内の血液量が普段より増えており、水っぽい薄い血になっています。そのためヘモグロビン濃度は徐々に薄くなっていって普通です。
あまりにもヘモグロビンが濃く、13などになってもかえって問題が起こりやすくなり、30週ごろで9.6~10.5程度が、最も低出生体重児リスクや早産リスクが低くなると言われています。10~11程度あり、激しいつわりで食事が一切取れないといった状況ではないのであれば、食事で鉄を取る方向でも良いようにも思います。
もともと血液の病気があり止血能力が低いと考えられる場合や、双子・帝王切開予定などで出産時に多量の出血が見込まれる場合は、これ以上の数値を目指すこともあると思います。
どうして重点的な貧血治療が必要なのか、治療しないとどのような問題が起こると考えられているのか、よくご相談され、納得の上で治療を受けられるのがよいと思います。
「静脈注射で調べると怖い情報が出てくる」ということですが、静脈注射についてどのようなことがご心配でしょうか？
医師からの回答
- 相談者31歳/女性
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ご回答ありがとうございます！
怖いと感じたのは、
副作用を調べた際に
副作用
ショック（頻度不明）
ショック様症状（脈拍異常，血圧低下，呼吸困難等）があらわれることがあるので，観察を十分に行い，これらの症状及び不快感，胸内苦悶感，悪心・嘔吐等があらわれた場合には投与を中止し，適切な処置を行うこと。
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/3222400A1058_1_03#CONTRAINDICATIONS
と、記載のあるページがありました。
また、過剰摂取も悪いと、ありました。
今日、注射した際に軽く胸のもやもやもあった(気のせいかもしれませんが)ので、注射を重ねることで副作用が多く出ないかも心配です。
参考までに、先生がもしこの数値で、私のような患者を診た場合、週2回の処方しますか？
あと、眠気、だるさは出るものでしょうか。
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医師からの回答
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アレルギーとしてのショックはどの薬でも起こり得ます。どの薬にも似たような注意書きがあります。今まで鉄を注射して問題が起こったことがないのであれば、ショックになることについてはあまりご心配いらないのではないかと思います。
鉄の過剰摂取は臓器に鉄が溜まるヘモジデローシスやヘモクロマトーシスがありますが、これらは一般的には頻繁に大量の輸血を必要とする血液病の方で起こります。鉄剤注射で起こるかどうかは分かりませんが、帝王切開後などでフェジンを連日注射することもありますので、出産まで週2回注射しても問題になるような鉄過剰症になる可能性は低いと思います。
私であればそこまでの治療はしないと思います。
眠気やだるさは鉄注射との関係は不明ですが、強い不安を感じるような治療を、納得いかないまま続けるのは問題だと思います。今から産院を変えるのは簡単なことではないと思いますので、今の病院でよく相談されることをお勧めします。
- 相談者31歳/女性
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ありがとうございます、副作用の件、過剰摂取の件もご回答を聞けて不安が減りました。
恐らくおじいちゃん先生は母体の鉄不足を心配してくれてだと思いますが、さすがに週2回は多いんじゃないかと思い質問させていただきました。
産院の先生は何名かいらっしゃるので相談してみようと思います。
ありがとうございました。
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医師からの回答
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良い出産になられると良いですね。
また何かございましたらご相談下さい。