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昨日、胃がん術後の化学療法を受けています 昨日4クール目の点滴を受けたのですが...

医師への相談

相談者45歳/
昨日、胃がん術後の化学療法を受けています
昨日4クール目の点滴を受けたのですが、針を指した腕のしびれがいつもより長引いています。
クールを重ねるごとに副作用はキツくなるんでしょうか?

もうひとつ、血液検査の結果を書類で受けとりましたが、今回だけ腫瘍マーカーの箇所が印刷されていません。

医師は結果は良好と仰っていましたが、もし上昇していた場合患者に配慮して隠すことはありますか?

上昇していたらすぐ検査するわけではないのですか?
医師からの回答
ご相談ありがとうございます。おつらい状況ですね。

「針を刺した腕」とのことですが、一般的には抗がん剤による末梢神経障害は両手に対称に現れる場合が多いと思われます。抗がん剤を注入した方の腕のほうが血液に希釈されない抗がん剤が流れますので濃度が高いのは確かですが、抗がん剤は腕から心臓に向けて流れていきますので、指先など針を刺した部位より末端の抗がん剤濃度は、注射した腕と反対側であまり変わらないと考えられます。また、血管や皮膚へのダメージが強い薬剤を使用する場合、腕から注射するのではなく鎖骨下静脈など太い血管に直接薬を入れられるポートといったものを作る手術をする場合が多いです。注射の際はできるだけいろんな部位の血管から刺すなど、一か所の血管に負担を書けないような工夫をされることが多いです。

点滴の針を刺した、刺す瞬間に、刺された部位だけでなく指先までしびれるような痛みがあったような場合、体内に張り巡らされた何らかの神経に針が当たった可能性もあります。これは採血や点滴の場合に一定の割合で起こり得ることです。この場合、神経の再生を促すようなビタミン剤投与を行ったり、神経の伝導速度を計測するような検査によって神経の損傷具合を検査します。主治医にご相談頂き、整形外科や神経内科などに紹介されることになるかと思います。

クールを重ねるごとに副作用が強くなるとは限りませんが、以前の抗がん剤治療で受けた副作用から回復しきらない状態で次の治療を行えば、よりつらく感じられることもあると思います。以前の治療の苦痛な記憶が、より今回の苦痛を強く感じさせている可能性もあります。

腫瘍マーカーの数値にせよ、その他の様々な検査結果にせよ、現在の一般的な医療機関で、患者に何かを隠すことは非常に珍しいです。例外としては、ご本人が「命の終わりが近づいていたり、希望のない状況になったら、自分には受け入れられそうにないから、あまり細かいことは伝えないでほしい」というようなことを、病院に対して申告しておられた場合や、未成年・認知症など判断能力がない患者で、保護者が「本人には伝えるな」と言ったような場合に限られると思います。
医師からの回答
腫瘍マーカーは血液検査のたびに計測するとは限らない場合もあります。主治医に腫瘍マーカー検査を行ったのかどうか、結果はどうだったのかを聞かれるとよいと思います。会計の際に受け取る病院のレシート(診療明細書)に、採血項目も記載されている場合が多いです。
相談者45歳/
大変参考になりました。
ありがとうございます。