粘液嚢腫ねんえきのうしゅ

カテゴリ
皮膚の病気
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

医師監修

粘液嚢腫とは

粘液嚢腫と呼ばれる皮膚の病気には2種類あります。ひとつは手足の爪の根元あたりにできる腫瘤をさす指趾粘液嚢腫です。もうひとつは口腔粘膜にできる水泡性、もしくはピンク色の腫瘤をさす口腔粘膜粘液嚢腫です。どちらも中に粘液が溜まっています。

症状

粘液嚢腫の症状は以下の通りです。
  
・指趾粘液嚢腫
手足の爪の根元と第一関節の間にできる1センチ未満の良性の腫瘤で、半透明に見えます。腫瘤の中には粘度のある液体が入っていて、針を刺すと液体が出てきて、大きくなると痛みを感じることもあります。爪にへこみができ、筋ができることも多いです。自然治癒はしません。
  
・口腔粘膜嚢胞
下唇裏、頬裏、舌下などの粘膜にできる1.5センチ未満の水泡状もしくはピンク色の柔らかい良性腫瘤で痛みはありません。飛び出しているため噛んでしまう事も多く、潰れると粘度のある液体が出ます。中身が出るといったん無くなりますがまた再発を繰り返します。

原因

粘液嚢腫ができる原因は以下の通りです。
  
・指趾粘液嚢腫
関節内の潤滑剤として働く関節液が周囲の細胞に漏れだしガングリオンとなるタイプと、繊維芽細胞がヒアルロン酸を過剰に分泌してしまい、皮膚下にたまるタイプがあります。外傷が元になる場合も多いですが、複数の指にできる場合はヘバーデン結節という変形関節炎に併発している場合もあります。
  
・口腔粘膜嚢胞
口腔粘膜に無数に存在する小唾液腺や舌下腺からの唾液の分泌機能に障害が起こり、粘膜下に唾液が溜まります。原因としては度々粘膜を噛んだり、歯が常に当たるなどによってできた炎症や傷が元となり小唾液腺の出口である導管が詰まってしまうためと考えられています。

治療法

粘液嚢腫は痛みを伴わないため、「気が付くとできている」ということが多く、予防することは難しいともいえます。しかし、粘膜を噛む癖などがある場合は、止めるようにすることも有効です。
治療法としては指趾粘液嚢腫の場合、再発率が高いなどの理由もあり放置する場合も多いです。
  
治療する場合は患部の切除や薬剤で固める方法、液体窒素での凍結などが行われますが、再発率は高いです。口腔粘膜嚢胞を治療する場合は基本的に手術による切除を行います。この時、原因となっている小唾液腺ごと切除することが大切です。
  • このコンテンツは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません
  • ユーザーの皆様へ:病気や症状について相談したい方は、こちらからご登録をお願いします
  • 専門家の皆様へ:病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください