ケルスス禿瘡けるすすとくそう

カテゴリ
皮膚の病気
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医師監修

ケルスス禿瘡とは

ケルスス禿瘡は、白癬菌という水虫と同じ原因の菌が、頭部の皮膚の下部にまで侵入したことにより、皮膚の炎症が強くなった病変で、腫れや膿み、脱毛が見られます。塗り薬などの外用薬では治りづらいのですが、2〜3ヶ月の内服薬により治療が可能です。対応が遅れると脱毛が残り髪の量が減りますので早期の治療が大切です。

ケルスス禿瘡の症状

ケルスス禿瘡は毛孔の根本付近に、円形や半円形楕円形に隆起した膿疱や、かさぶたが生じ、皮膚が赤く腫れあがる症状が現れます。さらに腫れが集まってこぶ上に盛り上がる、膿が溜まり膿汁が付着し、ブヨブヨになる等の症状も見られます。毛が自然に抜けたり、ひっぱると簡単に抜けたりし、脱毛症のような脱毛斑ができます。髪が抜け落ちた箇所は回復後も髪の毛が薄くなることがあります。
頭や耳の裏側のリンパ節だけでなく、首のリンパ節も腫れが生じる場合もあります。
その他の本人の自覚症状としては発熱や頭痛が生じることがあったり、倦怠感を感じたり、膨れている箇所を押すと痛みを感じること等が挙げられます。
これまではほとんどが乳幼児や子供に現れるものと考えられてきましたが、最近では成人の発症も増えてきました。

ケルスス禿瘡の原因

ケルスス禿瘡の原因は、白癬菌という水虫などと同じ原因となる真菌によって起こります。白癬菌の種類としては、犬や猫のタムシの原因菌である犬小胞子菌の感染が約半数を占めます。ついで猩紅色菌、毛瘡菌、石膏状小胞子菌、疣状菌などでも起こります。
人獣共通の感染症であるため、飼っているペットの犬や猫といった動物から感染することもあります。
通常は白癬菌の感染だけでケルスス禿瘡にまでいたることはほとんどありません。
最も多いケースは、白癬菌により生じた湿疹が、副腎皮質ホルモン(ステロイド)を外用することでケルスス禿瘡まで進むパターンです。白癬菌にステロイドを用いると症状が進み、炎症が悪化しますので注意が必要です。

ケルスス禿瘡の治療法

ケルスス禿瘡の予防は白癬菌対策により、ほぼ防ぐことが可能です。
白癬菌は高温多湿下で繁殖しやすい細菌なので、濡れたり汗ばんだりした皮膚を長時間放置することによって感染のリスクが高まります。頭皮が汚れた場合はできるだけ早く入浴したりシャワーを浴び、よく洗って清潔に保つようにしましょう。白癬菌にかかった人の帽子やタオルを共有することも避けるべきです。
飼っている犬や猫などのペットが皮膚病にかかった場合、密着的な接触は避け、ペットの皮膚病は早期に完全に治すようにします。
また、頭の皮膚病や湿疹に安易にステロイド薬を使ってはいけません。皮膚科専門医を受診し、直接鏡検や生検を行って、正確な診断を受けることが大切です。
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