貧血性母斑ひんけつせいぼはん

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皮膚の病気
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医師監修

貧血性母斑とは

貧血性母斑とは、細胞の一部が変異をおこし、皮膚の一部が生まれつき蒼白になっている皮膚の異常です。そのため、蒼白斑とも呼ばれています。周りの皮膚よりも白いため、目立つのが特徴で、胸や背中、上腕部に現れることが多く、手足や顔に現れることは比較的少ないとされています。

貧血性母斑の症状

貧血性母斑の症状としては、入浴や皮膚を叩くといった刺激を与えても、周りは充血し赤くなるが、その部分は白いままの残ります。これに似た症状として、皮膚の一部が脱色することで起きる、白斑性母斑があります。

これは、メラニンの生成量が少ないことが原因とされています。貧血性母斑と白斑性母斑は、刺激を与えたりすると確かめることが可能です。また、国の難病に指定されている遺伝性疾患の神経線維腫症1型(レックリングハウゼン病)の症状の一部として貧血性母斑がみられることもあります。

この病気では貧血性白斑のほかにも、カフェオレ斑、神経線維種、骨の病変などもみられます。この病気を区別するためには、医師の判断が必要になります。

貧血性母斑の原因

貧血性母斑の原因は2つあり、部分的な血管神経の機能異常によってなる場合と、レックリングハウゼン病によってなる場合があります。母斑は胎児の時の皮膚組織のできかたによるものが原因のため、遺伝はしないとされています。

しかし、レックリングハウゼン病による貧血性母斑では、癌抑制作用があるとされる遺伝子の、細胞増殖抑制作用の異常によるものとされています。まだ詳しいことはわかっていないのが現状ですが、レックリングハウゼン病の原因となる遺伝子は優性遺伝であるため、両親のうちどちらか一方がレックリングハウゼン病である場合、その子供に遺伝する確率は50%となります。また、遺伝子の突然変異によって発症する人もいます。

貧血性母斑の治療法

レックリングハウゼン病は遺伝性疾患であるということ、そして、遺伝子の突然変異によっても発症するため、予防は難しいとされます。しかし、発症したほとんどの患者が普通の人と同じように生活しています。

貧血性母斑の治療法については、現在有効なものがありませんが、悪性化するような心配はないため、基本的には経過観察となります。周囲の皮膚よりも白く目立つため見た目が気になる人に対しては、化粧でカバーし、目立たなくすることはできます。レックリングハウゼン病の場合でも、死亡することは稀で、経過を見つつ、神経線維腫などがみられた場合でも、痛みなどの症状がないため、レーザー治療や切除手術などの美容的治療を行い、それぞれの症状によって、専門の治療が必要になります。
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