肢端紫藍症したんしらんしょう

カテゴリ
皮膚の病気
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医師監修

肢端紫藍症とは

肢端紫藍症は、若年層の女性の発症が多く、基礎疾患をもっていない場合には、思春期に発症し、中年以降には、自然に症状が消失し、後遺症が起こることもありません。特別な治療の必要はありませんが、手の甲から指にかけて発生する病変部位が寒冷にさらされることを避けて、保温することが有効な治療の1つです。

肢端紫藍症の症状

肢端紫藍症は、思春期の女性に発症しやすく、手の甲から指先にかけて甲側全体に病変が明確でない発赤が出現します。また、一部分的に、皮膚が炎症症状を起こし、充血を起こしたような症状が、網目状の暗い紫色もしくは紫藍色で出現します。
左右対称に起こることが多いです。
心臓疾患のように口唇、口腔内や鼻などの粘膜が青黒く変化することは、ありません。
手の甲・指を触ると、体温を感じる事の出来ない冷たい状態にあり、発汗しやすい傾向にあるため、体表各所の皮膚が常に汗による湿り気を帯びています。肢端紫藍症を発症している場合には、外気や生活環境の温度に順応して皮膚温が変化します。一般的に、夏季になると軽快し、冬季になると悪化するケースが多いです。そのため、冬季に冷気にさらされないように手袋を装着することで症状の悪化の阻止が可能です。

肢端紫藍症の原因

肢端紫藍症の原因は、末梢の細動脈の急激な収縮と皮下組織中を走行している皮下静脈の拡張とされていますが、詳細は不明です。若年層の女性に発症しやすい疾患であり、日本国内では比較的まれな疾患とされていますが、見逃されている可能性も高いです。

本人の自覚症状が乏しいことも多いため、早期発見が難しいこともありますが、成長に伴い自然に症状が消失するため、絶対的に皮膚科等のクリニックを受診する必要はありません。しかし、全身性エリテマトーデス、強皮症、関節リウマチなどの膠原病の治療経過中に、肢端紫藍症を発症するケースも多いです。その他、クリオグロブリン血症状、悪性腫瘍の経過中にも、発症する危険性があり、これらの基礎疾患がある場合には、その治療を優先させて行うことが先決です。

肢端紫藍症の治療法

肢端紫藍症は、発症部位となる手の甲側を温浴や薬浴、マッサージ等によって、血流の循環を高め、温めることで、発症と症状の悪化を予防することが可能です。夏季に長時間冷房に当たることも、避けることが懸命です。

常日頃より、規則正しい生活習慣を維持し、健康増進に努めることも予防の1つです。暴飲暴食を避け、食事のバランスを保持すると共に、睡眠時間の確保、適度な運動習慣等を意識して行うことで効果が期待できます。

基礎疾患がある場合は、治療をしっかりと行うことが大切です。
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