「ストレートネック」をご存知でしょうか?パソコンに長時間向かうことが多い現代人特有の症状といえますが、放っておくと慢性的になってしまい、病気になってしまうケースもあります。

今回は医師に、ストレートネックの原因と予防法を解説していただきました。

ストレートネックとはどのような状態ですか?

ストレートネックとは、首の骨の前弯(ぜんわん)している角度が30°以下になっており、不自然に首がまっすぐになることです。

ストレートネックになると身体にどんな影響が出ますか?

本来、首の骨は緩やかなカーブを描いているのが正常な状態が、ストレートネックになると、直線に近い状態になるので、首にかかる重さや、衝撃を吸収する働きが弱まってしまいます。

その影響で慢性的に負担がかかり、肩こりや首周辺の違和感などが出現し、眼精疲労や頭痛が起こります。

予防のために自分でできることはありますか?

1.長時間同じ姿勢を続けない
テレビゲームやパソコンでの作業などといった長い時間同じうつむく姿勢を取り続けることは、できるだけ避けましょう。

2.猫背を正す
猫背などの姿勢を改めることが大切です。

3.不自然に姿勢を矯正しない
バレエなど、姿勢の美しさを競うスポーツがストレートネックの原因になることがあります。
なので、不自然に姿勢を矯正しないように注意しましょう。

ストレートネックかも?と感じたときの対処法は?

症状が発覚する例として、慢性的な肩こり、首こり、頭痛などで整形外科や整体を訪れ、そこで指摘されるケースがあります。

ストレートネックかも?と感じたときは、同じ姿勢を取り続ける時間を短縮し、一度医療機関で骨のレントゲンなどを撮って、状態を確認するとよいでしょう。

病院にかかる場合、何科にかかればよいでしょうか?

病院にかかる場合は、整形外科がよいでしょう。
ストレートネックと診断されると、以下の治療方法がおこなわれます。

・痛みを和らげたり筋肉をほぐすための薬物療法
・ストレートネックによって狭くなった頸椎と頸椎の間をけん引によって広げる治療
・マッサージや弱い電流などを流したりする治療

医師からのアドバイス

厳密に言えば、ストレートネックは「病気」ではありませんが、苦しんでいる人の多い症状です。悪化すると逆のカーブになる場合もあります。

原因不明の頭痛や肩こりで悩んでいる人は、一度診察を受けるとよいでしょう。

(監修:Doctors Me 医師)