口腔がんこうくうがん

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のどの病気
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医師監修

口腔がんとは

口腔がんは白板症や紅板症といった粘膜病変を前駆病変として発生することの多い口腔内のがんです。組織型としては扁平上皮がんが最も多く、侵される部位としては舌が最も多く、口腔底、歯槽粘膜、口蓋、頬粘膜の順に頻度が低くなります。

口腔がんの症状

口腔がんはその種類により多様な徴候をみせることで有名です。舌がんでは歯との接触により刺激を受けやすい舌縁部(舌の横の部分)にできることが多いですが、初期には舌粘膜下に小さな腫瘤が形成されるだけで表面にはほとんど変化が生じません。舌粘膜の表面が白くなる(白板症)場合や赤くなる場合(紅板症)の場合もあります。
  
がんが進行すると粘膜が隆起したり、腫瘤ができて硬くなったりします。腫瘤ができるとその中心部の血行が悪くなるために壊死を生じます。
  
歯肉がんは虫歯や歯周病による炎症が繰り返し起こっている歯の周囲にできることが多いです。ちゃんと適合しない義歯を使用している場合に義歯の下の粘膜に生じることもあります。症状は、歯肉が腫れて出血しやすくなり潰瘍ができることもあります。

口腔がんの原因

我が国における口腔がんの罹患率はがん全体の約2%に過ぎません。口腔がんの多くは扁平上皮がんでその危険因子となるのはタバコ、アルコール中毒、鉄欠乏によるプランマーヴィンソン症候群、物理的もしくは化学的刺激、ビンロウジの実を食べること、口唇への紫外線暴露、口腔内の不衛生、虫歯、歯周病と考えられています。
  
より一般的な観点からみるならば口腔がんが発生しやすいのは50歳以上の男性で飲酒や喫煙の習慣がある人であるといえます。
  
口腔がんが発生すればたとえ治療したとしても、口腔に関係した食事や呼吸、会話といった重要な機能が損なわれてしまいQOL(生活の質)が低下すると考えられています。

口腔がんの治療法

口腔がんの治療はほとんどが外科手術による摘出です。がんの進行度に応じて放射線療法や化学療法を組み合わせて治療されることもあります。進行がんの場合はどうしても切除範囲が広くなるため会話や食事に支障をきたすことになる恐れがあります。
  
また、下顎の一部や頸部リンパ節を摘出した場合、顔の容貌が損なわれることがあり、その場合は美容外科的に再建します。
   
予防としては、適度なアルコールを心がけることや禁煙、口腔内を清潔に保つようにすることなどが挙げられます。50歳を過ぎたら自分で定期的に口腔内をチェックし白板症や紅板症のような疑いのある病変がみられたら早期に病院に受診することが大切です。
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