正中頸嚢胞せいちゅうけいのうほう

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のどの病気
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医師監修

正中頸嚢胞とは

正中頸嚢胞は、顎下部正中が腫れる疾患です。先天的な疾患ですが、生まれてすぐに気付くことは稀で、成長過程で球状のふくらみがはっきりと出てきます。一般的には経過観察および手術をして摘出するようになります。

正中頸嚢胞の症状

正中頸嚢胞の症状は、首にできるふくらみです。腫瘤の大きさや硬さなどは人それぞれ異なりますが、物を飲み込むときに腫瘤が動くのが特徴です。稀に腫瘤が口腔の方へ出てくると、物を飲み込むときに違和感を感じる場合があります。細菌感染などを起こすと疼痛・発赤・腫脹・熱感が起こります。また、膿が出たり瘻孔が生じ跡が残る場合があります
  
正中頸嚢胞は、自然治癒するものではありません。ごくまれに悪性腫瘍を起こす場合もあるため、手術をする場合は完全摘出をします。手術をすれば首の腫瘤はなくなります。また、手術にあたり首に横向きの傷がつきますが、あまり目立たない場合が多いです。

正中頸嚢胞の原因

正中頸嚢胞の原因は、胎児期にあります。甲状腺の形成時、喉と甲状腺をつなぐ甲状舌管という器官ができ、甲状腺ができ上がると消失します。しかし、それが消えずにそのまま残ってしまうと、袋状の嚢胞を形成するようになります。
  
しかし、出生直後は気づかないことが多く、次第に小さなふくらみからある程度の大きさになり気づくようになります。このふくらみは首の上部から鎖骨のあたりまでできる可能性がありますが、その中でも首の中央にできた嚢胞が、正中頸嚢胞と呼ばれます。大体は小児期には発見されるので、その場合は小児科を受診するようにします。

正中頸嚢胞の治療法

正中頸嚢胞は、先天的な疾患なので予防法はありません。正中頸嚢胞になっている場合は、細菌感染などを起こすと痛みが発生したり、ひどい場合は膿が出て破裂したりする場合もあるので、注意が必要です。日ごろからうがいを十分にし、ストレスや疲れをためないように心がけることが大切になります。
  
なお、正中頸嚢胞に似た疾患として、側頚囊胞、リンパ節腫脹や異所性甲状腺などがあります。気になる場合はまずは一度病院を受診するとよいでしょう。
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