擦過傷の症状

擦過傷の症状としては、表皮や真皮を擦りむくことにより傷から出血したり、赤く腫れます。
擦りむいた皮膚の中には、砂や石や土埃などが入っている場合があるので、よく払い、水でしっかりと洗い流すことが大切です。傷口はズキズキ痛むことが多く、水や消毒液などをつけると傷口が沁みます。
また、ひどくなると化膿して黄色い膜が張り、膿が溜まることもあります。皮膚の中に入った菌により感染が起こることもあるので、注意が必要です。
また、処置が正しく正常に皮膚細胞が生まれ変われば、傷口にはかさぶたができて、そのかさぶたが自然に剥がれた際には完治に近づきます。なかなかかさぶたができにくい場合には、化膿が続き、治りにくくなり、跡形が残ることもあります。

擦過傷の原因

擦過傷の原因は、子供の場合は遊んでいて転び、コンクリートや地面で膝や肘を擦りむくことが多いです。
自転車に乗っていて誤って転倒したり、部活動の練習や試合の最中に傷を負うこともあります。子供の場合は、こういった傷は元気な証拠ともいえるでしょう。
大人になると、階段で足を滑らせたり、庭仕事や仕事の合間に擦りむいたり、いろいろな場面においてこのような症状になることが増えてきます。
老化も伴い、運動不足も原因となり、滑ったり転ぶことが増えてくるのです。年を取ると、気が付かない間にどこかで肘などをぶつけて、擦過傷ができている場合もあるので、大きな被害にならないように常日頃から注意しながら生活することが大切です。

擦過傷の治療法

擦過傷は毎日の生活の中で、足を滑らしたり転んだりして生じることが多い傷です。何か動作をする際には慎重に、気を付けて動くことが大切です。
また、老化と共に足腰が弱り、つまづいたり足を引っ掛けることも増えてきます。日頃から適度に体を動かすように心がけて適度な運動を行うようにすることが、転ばないための予防にもなり、同時に擦過傷の予防にもつながるのです。
傷を負った場合は、適切な対処法を行うかどうかが治りの早さや傷が残るかどうかに関係してきます。
しっかりと傷口の汚れを洗い流して、清潔に保ち、かさぶたができた際には剥がさないことが大切です。
傷口は、むやみに消毒をすることで、傷の治りに働く菌まで殺してしまい治りが遅くなる事もあります。そのため、傷口は、水道水で綺麗に洗い流す事で十分です。洗い流した後は、傷が浅い場合はそのまま傷は覆わず、出血がある場合は、清潔なガーゼや絆創膏で傷を覆い、清潔を保ちましょう。