症状

四肢麻痺の症状は、四肢への神経伝達に麻痺が生じ、運動・痛覚などあらゆる機能の麻痺が考えられ、損傷部位より下の部位に運動機能、排泄機能、感覚機能、消化機能、発汗体温症性機能、自律神経系などの障害が生じます。
  
多くの場合、排便・排尿機能に障害が生じ、便秘や下痢、尿もれなどの症状が現れ、第3頸椎より高位に損傷がある場合、横隔膜が麻痺する事で人工呼吸器が必要となる場合もあり、その損傷部位により症状はさまざまです。また、合併症や併発症といった二次的な症状もあり、呼吸器合併症、循環器合併症、消化器合併症、褥瘡(床ずれ)などがあります。

原因

弛緩性四肢麻痺・周期性四肢麻痺など、四肢麻痺と言われる症状はさまざまです。染色体の異常による家族性周期性四肢麻痺では、高カリウム性、低カリウム性、正カリウム性の3病型に分類され治療も病型に依存します。
  
外部からの衝撃によって四肢麻痺になるケースとして、交通事故や高所からの転落、運動中や行楽中などに頸椎を損傷することで、神経伝達機能に障害が生じて四肢麻痺になると考えられ、頸椎の損傷個所により障害が生じる箇所や度合いが違う場合が多く、第三頸椎より高部に損傷を受けた場合、生命に関わる障害の発症率が非常に高いです。

治療法

不慮の事故による場合や染色体の異常による場合などさまざまな原因が考えられ、四肢麻痺を予防する明確な方法はありません。外部からの衝撃による頚椎損傷の予防としては、何らかの行動をする前に危険を想定し、備えておくことが必要です。
  
頸椎には神経が無数に通っているので、頸椎の損傷により神経が損傷・切断される事が多く、時間経過と共に症状が現れる場合もあるので、四肢に変調・異変を感じた場合、麻痺の状態に関わらず、医療機関での診察診断をしてください。