前房出血ぜんぼうしゅっけつ

カテゴリ
外傷
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医師監修

前房出血とは

前房出血とは外傷により角膜裏面と虹彩の根元に傷ができ出血するものです。角膜と虹彩の間の液体が充満している空間を前房といい、そこに流出した血液が溜まります。程度によりますが症状が長引くと視力障害をきたすことがあります。

前房出血の症状

前房出血の症状は外傷の直後、虹彩から出血した血液が前房全体に散らばり、しばらくすると下部の方へ溜まります。前房出血がおこると、光が当たると眩しさや痛みを感じます。出血が少ない場合は見た目では分からないこともありますが、出血が多い場合になると前房全体が血液で満たされる状態になることがあります。

再出血を防ぐために受傷後から2~5日間程度は激しい運動を避け、なるべく安静にします。再出血して血液が吸収されないままの状態が長く続くと、視力低下や他の病気が併発する恐れがあります。通常溜まった血液は一週間ほどで吸収され消失します。

前房出血の原因

前房出血は目に物が強く当たることから生じ、眼球内の虹彩、あるいは毛様体が傷つくことからおこる病態です。日常のあらゆる場面で起こりうる事態だといえます。例えばスポーツをしている最中にボールが目に当たった、喧嘩中に突然目を殴られた、正面から堅いものにぶつかったなどによっておこることが多いようです。

そのほかには業務中の災害、転落事故など突然のトラブルによって起こる可能性があります。前房出血の原因は鈍的外傷からのものがほとんどですが、重い糖尿病性網膜症を患っている患者の虹彩からの出血がみられるケースも少なからずあります。

前房出血の治療法

前房出血の治療方法は外傷の程度により異なりますが、できるだけ早く眼科医の診察を受ける必要があります。ベッドを30度から45度の角度にして頭を高くしてあげることが血液の吸収を促すことと、再出血予防のためには効果的です。

目の炎症がひどい時や出血が多い時はステロイド薬の点眼および内服薬を使って治療を行います。CT検査や超音波検査で異物の有無を確認できればより安心です。眼圧が高いままだと緑内障などの視力障害を引き起こします。よって眼圧検査をまめに行うことも緑内障を発症するリスクの軽減につながります。
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