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何故人間の血液は弱アルカリ性なのですか。弱アルカリ性の体に与える効果はどのような...

医師への相談

相談者女性
何故人間の血液は弱アルカリ性なのですか。弱アルカリ性の体に与える効果はどのようなことですか?又免疫との関係はありますか?医学ではまだわからないことが多いのですか?
風邪を引きやすい人と病気になりやすい人は免疫力が低下すると病気になりやすいと言われますが血液の弱アルカリ性のちょっとしたバランスの崩れるが免疫力に作用しませんか。
免疫力がの判定の検査ありますか。わかれば予防にもなりますがどうですか?
医師からの回答
ご相談ありがとうございます。

>何故人間の血液は弱アルカリ性なのですか。弱アルカリ性の体に与える効果はどのようなことですか?

どのような意図でのご質問か分かりかねますが、自然現象ですので「なぜ」に答えることは難しいです。ヒトという動物においては、血液のpHが概ね7.4と弱塩基性に保たれていることが観察されていますが、それが「なぜ」なのかは最終的にはわかりません。生命の発生と進化の過程において、なぜかそうなった、と言わざるをえません。どちらかというと、ほとんど中性(pH7.0)であり、過度に酸性だったり塩基性だったりしない(無用な化学反応を起こしにくい)ということが重要なようにも思います。pH自体はプロトン(H+)濃度の逆数の自然対数です。生体内では、プロトン以外に、Na+, K+, Ca2+, HCO3-などのイオンがさまざまな生体反応に利用されているため、体液のイオン濃度がそれぞれ一定幅に保たれていることは非常に重要です。

>又免疫との関係はありますか?医学ではまだわからないことが多いのですか?風邪を引きやすい人と病気になりやすい人は免疫力が低下すると病気になりやすいと言われますが血液の弱アルカリ性のちょっとしたバランスの崩れるが免疫力に作用しませんか。

「ちょっとした」の程度によると思いますが、血液の酸塩基平衡の過度な異常は、免疫系も含めて様々な影響が出るかと存じます。

>免疫力がの判定の検査ありますか。わかれば予防にもなりますがどうですか?

俗にいう「免疫力」について、医学的に確立した検査項目や指標はありません。自由診療の範囲で「免疫力」を測定すると称して血液検査を行っている医療機関もありますが、一般的な診療において、特にこれが重要とも考えられてはいません。「免疫」とひとくちに言っても、自然免疫、獲得免疫、液性免疫、細胞性免疫など、様々な複雑な機構があります。これらに対して何らかの検査を行うことは理論上は可能ですが、予防的な検査として保険診療で認められているようなものはありませんし、臨床上特に有用とも考えられていないと存じます。