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現在、私は頸椎椎間板ヘルニアを患っております。 MRIを撮影し見事なまでのヘル...

医師への相談

相談者33歳/男性
現在、私は頸椎椎間板ヘルニアを患っております。
MRIを撮影し見事なまでのヘルニアでした。

最初発症した当時から比べるとだいぶ痛みは治まってきております。
(発症から現在まで約1ヶ月程度です)
最初の痛みが10とすると今は、3か4と言ったところでしょうか。

症状がある個所は、左腕で上腕部に痛みがでるのですが、
首を上下した場合と、首を回した時に主に出ます。普通に生活していても
姿勢が悪かったりすると同様の場所に痛みがでます。
また、左手のお安美が常に痺れており、首の動作で上腕に痛みが出ている時は、
必ず親指の痺れも強く、痛みも感じます。
あと、左手自身の握力も落ちており、回転方向の力が弱くなっています。
(2Lのペットボトルは左手ではコップに注げないと思います)

仰向けで寝ると徐々に左腕がしびれてきます。
我慢の限界までは痺れませんが、気持ち悪いので右を向いて寝ます。
その時はあまりしびれや痛みはありません。

起床時はだいたい左腕が痺れると言うか痛みがあります。
ただそれで目覚めてしまうと言うことはありません。

悩みと言うのは手術を受けるべきか否かということです。

現段階では、症状の改善度合いから保存治療するべきだと言われるとは思うのですが、
プライベートな生活、仕事等のことを考えると、手術で早急に決着をつけてしまいたい
という思いも強いです。

というのは発症から1ヶ月程度しかたっていないため、
保存治療の場合、ヘルニアが無くなることを期待して2,3ヶ月様子をみますよね?

ただ手術が無事に成功すると仮定して、
術後、いろいろなことに復帰できる時期もおそらく、
2,3ヶ月後かと思います。

手術は(最初から失敗すると思っては挑みませんので)2,3ヶ月後には
復帰できるというわけです。(まあ、これはかなり楽観的だとお叱りを受けそうですが、
お願いする先生は腕のいい先生ですので
必ず成功する、そして合併症等は起きないと信じてのことです。)

ただ保存治療した場合は、2,3ヶ月後に改善せず、
そこで手術ということになってしまう可能性があるわけです。
症状から脊髄を圧迫しているわけではないと思いますが、
いわばヘルニアを放置することになるわけで、悪化し神経根等に損傷をきたす恐れもあるわけです。
(これは、術中にも起こる可能性はあるわけですが…)

プライベートや仕事のことも考えると、
保存治療をしている間は、自分が思っている以上に、生活が制限される気がします。
仕事でも、やはり気を使ってもらうことになりますし、重度な仕事をさせられない
と、戦力外の状態で数カ月を過ごすわけです。
それでよくなればいいのですが、そこからやっぱり手術になりましたというのは、
自分の体が大切とは言え、社会人として申し訳ないというか、責任感に欠けると思います。

総合的に見て、あまり手術したいと言う人は少ないと思いますが、
自分は手術したほうがよいのではないかと考えています。

ただ、ここで御医者様に質問するくらいですから、まだ悩んでいるわけです。
先生も、それはあなたが決めることだよとおっしゃられるとは思うのですが、
そこをあえてアドバイスを頂けると非常に助かります。

ちなみに、実は最初に行ったお医者様はMRI撮影後、有無を言わせず手術
と言われました。脊髄造影もして、神経をかなり圧迫しているから手術だ
と言われました。
あとあと気付いたのですが、腕は良い病院だそうですが、手術をしたがる病院だそうです。
保存治療等の話は全くなく、筋力低下はあるものの圧迫に見合う症状は出てないと思うし、
実は手術の日程は決まったが誰が執刀するかも決まっていないとのことでした。

なので、そこでは手術はせず、次に行った病院で手術する場合は切ってもらおうと思っています。

だいぶ長文になりましたが、何卒アドバイスを頂けると非常に幸いです。
よろしくお願い致します。
医師からの回答
ご相談ありがとうございます。
お悩みなんですね。仰る意味はよく理解いたします。
本来手術しないで保存的に治る可能性のある疾患は、手術をしないで合併症や症状悪化が見られない場合にはまずは、保存的に経過をみる、というのが、医学治療の根本かとおもいます。これはどうしてかというと、やはり手術のリスクを考えるからです。術医が達者であっても、麻酔や入院中に必要とする薬剤でアナフィラキシーになるリスクもありますし、点滴をとるにしても血管障害のリスクもあります。そして違う観点からる、私達は治療を受ける際には、自由診療ではなく保険診療であり、国税が負担しているからには、皆が初めから高額医療を個人的な選択ないし希望でうけるわけにはいかないのです。なので、根本的概念として、保存的にいけるものは保存的にみます。
しかし、あなたの症状にかんしては診察をしていませんので、私は断言できる立場出はありません。保存的にみていて、最終的に痺れという合併症が残ったり、改善が明らかに見込まれない状態であれば、仰るとおり、手術を早く行うのはよいことです。つまり、あなたの症状があなたの自身にとって負担とならない程度に、保存的経過で改善するかどうかです。これはやはり診察した医師でなければ、これ以上のアドバイスはできませゆん。

脛椎ヘルニアについては、手術の第一の目的は、現在の症状の進行をくい止めることです。手術用顕微鏡下に慎重な手術操作を行えば、この目的はほぼ達成することが可能です。第二の目的は、今あなたが困っておられる症状を少しでも軽くすることです。上肢の疼痛が症状の主たる場合には疼痛の改善がほとんどの場合期待出来ます。
上肢痛のみの場合には保存的療法にて症状が軽快することもかなりの場合期待できます。両手両足の症状が出現した場合、症状の進み方は様々で、手術を行わない場合の正確な予測は出来ません。軽い症状で経過することもあり得ますが、通常は、徐々に悪化することが多いと考えられています。また、ある程度神経症状が出現している場合には、あまりこの状態を放置しておくと、脊髄自体にもとに戻らない変化(いわゆる不可逆性変化)が生じてしまい、たとえ手術を受けても術後の神経症状の回復程度が不十分になると考えられています。
これらを踏まえ、また担当医ともよくご相談ください。お大事になさってください。
相談者33歳/男性
早速のお返事ありがとうございます。
アドバイス頂いたことを参考にさせていただき、周りの人間ともよく相談し、今後の方針を決定していたいと思います。
ありがとうございました。