- 相談者40歳/女性
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癒着胎盤について教えてください。
現在、妊娠後期なのですが、先日、健診時に胎盤が剥がれにくいかもと言われました。
エコーのカラードプラで脱落膜がはっきりしない所があり、癒着の可能性があるとの事でした。
それと共に、妊娠中に癒着胎盤の診断は難しく、出産後にわかるとも言われました。
と、言うことは、カラードプラで癒着胎盤が疑われても実際には違うこともあるのでしょうか?
カラードプラで癒着が疑われた人の中で、どれ位の人が癒着胎盤なのでしょうか?
- 医師からの回答
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ご質問拝見しました。
具体的にドップラーで指摘されたどのくらいの人が実際に癒着胎盤なのか詳しいデータは持ち合わせておりません。
しかし、一般的には考えますとかなり濃厚に疑った場合には患者さんに指摘することが多いかなという気はします。
仰っている通り出産後にしか診断できないので、担当の先生を信頼して心配しすぎずにがんばってくださいね。
- 相談者40歳/女性
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返信ありがとうございます。
ネットなどをみると、癒着胎盤が疑われた場合、MRIや自己血輸血の準備をする書かれていたのですが、今のところMRIや自己血を取る予定もなく、来月には帝王切開で出産になる予定です。
癒着胎盤とは、どれくらい危険性があるのでしょうか?
もし、胎盤が剥がれなかった場合、どうなってしまうのでしょうか?
- 医師からの回答
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文献によりますと癒着胎盤の発症頻度は0.001~0.002%と稀ですが、全母体死亡のうち本症が占める割合は約3%と高い割合を占めます。死亡原因は出血性ショックによるものが多いです。
胎盤の管理についてですが、まずは自然に剥離しない場合でも待機することにより自然に娩出されることがあるため、すぐに胎盤用手剥離(手で剥がすことです。)を行わない場合もあります。胎盤用手剥離を試みる場合は、多量出血のリスクを考え子宮摘出術の準備を整えて待機します。胎盤が完全に娩出されない場合には多量出血や感染の危険がるため、子宮摘出術を選択するケースもあります。
MRIについては診断につながる可能性はそこまで高くないといった判断で施行されないのかと思いますが、自己血は準備されてもよいのかもしれません。
いずれにしても主治医の先生は経験も豊富でしょうし熟考されての帝王切開なのだと思いますが、ご不安な点は今のうちに直接聞かれておいた方がいいですよ。ネットの情報やこちらでの診察していない私からの情報ではかえって不安を煽るふことも多いと思います。
お大事になさってください。
- 相談者40歳/女性
- 詳しい情報を教えていただきありがとうございました。