- 相談者35歳/男性
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大変お世話になります。
食品単品でポリフェノールを多種類含有するアイテムがございます場合は、
大変お手数ですが、アイテムネームのお知らせお願い致します。
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栄養士からの回答
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ご質問ありがとうございます。
ポリフェノールは植物の苦味、渋み、色素の成分となっている化合物の総称です。
ポリフェノールを含む食品は自然界には5000種類以上存在していると言われています。
食品により含まれるポリフェノールは異なりますが、食品単体で数種類のポリフェノールを持つ食品については
申し訳ありませんが存じ上げないため、ポリフェノールの効果や種類、含まれる食品についてお話させていただきます。
少し長くなりますがお付き合いいただければと思います。
★ポリフェノールの効果について★
【がん予防(消化器系)の効果】
カカオには、リグニンというポリフェノールの一種、食物繊維が含まれています。
大腸がんの発がん原因の一つ「便秘」。食物繊維が含まれているということは、便秘予防、解消にも繋がります。がん発症の原因と言われる「ピロリ菌」をカカオの持つ抗菌作用が抑制してくれます。
【血中のコレステロールを抑制する効果(高血圧の予防)】
血糖値を下げる効果を持つ、「カテキン」。
お茶などに多く含まれるカテキンもポリフェノールの一種です。カテキンには唾液や、すい液に含まれる消化酵素のアミラーゼの働きを抑える効果があります。
ブドウ糖が血液に取り込まれるのに時間がかかることにより、食後の血糖値が急激に上昇するのを防ぎますぐ効果を期待できるのです。紅茶を飲むことで、血圧上昇が抑える可能性に期待できます。
【抗酸化作用】
活性酸素の働きを抑え細胞の老化防止効果があり、シミ・シワ・たるみからお肌を守ります。
細胞が元気に活動する事で、皮脂のバランスも良くなり乾燥肌の防止効果も持ちます。
【殺菌効果】
睡眠不足やストレスからくるニキビ・肌荒れも抑える効果があります。
【糖尿病の改善効果】
紅茶に含まれる成分、「ポリサッカロイド」。
ポリフェノールの一種、ポリサッカロイドが糖尿病予防に効果があります。
胃や小腸で糖分の消化吸収を妨げる働きを持っていて、血糖値を下げてくれるので糖尿病予防に繋がります。
★主なポリフェノールの種類について★
【アントシアニン】
代表的な効能は、疲れ目の予防や視力の改善効果をもつアントシアニン。アントシアニンの機能に、目の網膜にある視覚情報を脳に伝える重要な役割りをしている「ロドプシン」の再合成を促進させる働きがあるからだと考えられています。(ブドウの皮やムラサキイモ、ブルーベリーなど)
【カテキン】
カテキンには、継続的に摂取することで体脂肪を減少させる効能があると考えられます。肝臓内で脂肪の燃焼効率を向上させる作用があるとされていますから、血中コレステロールを低下させる効果。動脈硬化など生活習慣病の予防効果が期待できます。また、カテキンには抗菌作用・抗ウイルス作用があります。虫歯予防やインフルエンザ予防などにも効果的であると言われています。
(ワイン、茶、リンゴ、ブルーベリーなど)
【タンニン】
麦茶、ワイン、ほうじ茶、コーヒー、紅茶に含まれます。血中コレステロールの抑制効果があります。
(茶、赤ワイン、柿、バナナなどに含まれる渋味成分)
【ルチン】
ルチンはそばから摂取出来ます。血管強化、血圧降下、アレルギーの改善など効果が期待できます
(ビタミンPの一種で、ソバに含まれる)
【イソフラボン】
効能としては、更年期障害の諸症状の緩和作用や骨粗鬆症の予防。イソフラボンには他にもガン細胞の増殖を抑制する作用。特に乳ガンや前立腺ガンに対して予防効果がみられるとされています。
(大豆や大豆加工商品(豆腐、納豆など)、葛、葛粉など)
【クロロゲン酸】
コーヒー豆やゴボウに含まれるポリフェノール。効能としては、肥満予防、改善が挙げられています。クロロゲン酸には肝臓で脂肪の燃焼を促進する作用があります。これが脂肪の蓄積を予防すると考えられています。
【エラグ酸】
イチゴ・ラズベリー・ザクロ・やナッツ類などに豊富に含まれるポリフェノールです。抗酸化作用はもちろん、エグノ酸にはメラニン色素の生成を抑制する作用があります。メラニン色素の生成を抑制には肌のシミやソバカスの発生を抑えて美白効果に期待できます。エラグ酸は、化粧品の美容成分として配合されていることが多いようです。
【リグナン】
とても強力な抗酸化作用があります。その他にも血中のコレステロールの低下や、抗アレルギー作用・アルコール分解の促進・血圧の低下・ガン細胞の増殖の抑制・肝機能の改善などいろいろな効能があります。
(ゴマのセサミンもこの一種)
【クルクミン】
ウコン・ショウガに多く含まれるクルクミン。解毒作用、胆汁分泌促進、抗酸化作用効果があります。
ポリフェノールは水溶性のため、体内で存在しているのは3~4時間と言われています。
長時間体内で維持することができませんので、規則正しく1日3食、野菜を中心にいろんな食品が摂れるようなメニューを心がけることが大切ですね。
- 相談者35歳/男性
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大変お世話になります。
個々のポリフェノールに関して、中々探しても見当たらない
貴重な情報のご提供誠にありがとうございます。
先ほど美レンジャーというサイト見ている時に、以下のニュースを見かけました。
54種のポリフェノール 美人は蜂蜜よりメープルの納得理由
ハチミチとメープルと どちらが優れているとは一概には言えませんが、
今回はメープルに期待出来る効果効用のお知らせお願い致します。
ポリフェノールに関しましては、その性質を考慮して、
徐放剤ライクなサプリアイテムが出てくると面白いなと思いました。
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栄養士からの回答
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こんばんは。
ご返信ありがとうございます。
『54種のポリフェノール 美人は蜂蜜よりメープルの納得の理由』
拝見させていただきました。
サイトにも書かれておりましたが、メープルシロップにはポリフェノール、カリウム、カルシウムなどがはちみつに比べて豊富に入っておりますので、おすすめの食品になります。
メープルシロップは香りもいいので私も毎朝、食パンにかけています。
サイトの内容と繰り返しになってしまう箇所もあるかと思いますが、メープルシロップの効果効能についてお話させていただきます。
メープルシロップはポリフェノールが豊富になります。赤ワインなどに含まれ、抗酸化作用があることで知られるポリフェノールが、メープルシロップには54種類も含まれています。
抗酸化作用、つまりアンチエイジングに効果的ということになります。細胞の老化を防止しますので、シミやシワなどの対策に有効となります。
カルシウムはハチミツの約50倍になります。
カルシウムと聞くと骨を丈夫にするものというイメージが先行しますが、カルシウムは骨だけでなく美肌にとっても不可欠です。保水機能に作用しますので、不足しますとお肌の乾燥やシワに繋がりやすくなります。
ちなみに、メープルシロップに含まれるカルシウム量は100gあたり約100mgあります。ハチミツは約2mgであることを考えますと驚異的な含有量かと思います。
豊富なカリウムでむくみ解消効果に繋がります。
カリウムが不足しますと、体が水分を溜め込みやすい状態になります。むくみはダイエットや美肌の大敵ですので、余計な水分を排出するのにメープルシロップは最適となります。
メープルシロップにはカリウムが100 gあたり約220mg含まれていて、ハチミツ約13mgではるかに上回ります。
2型糖尿病の予防にもなるといわれています。
54種類のポリフェノールが含まれることは先に述べましたが、臨床栄養学で発表された研究によりますと、その中には炭水化物が糖に変わるのを抑える作用を持つものもあるといわれています。
つまり、メープルシロップを摂取することで血糖値の上昇が穏やかになり、抗糖尿病作用が期待できるということになります。
がん予防、免疫力アップにもなるといわれています。
メープルシロップにはチアミンが豊富に含まれますが、チアミンは正常な心機能やアルツハイマー予防に不可欠になります。また、マンガンや亜鉛は免疫力アップに貢献してくれます。
メープルシロップは、はちみつに比べて栄養価が非常に高いということです。
甘みと栄養が同時にとれますので、はちみつや上白糖の代わりに料理に使用されてもいいかもしれません。
- 相談者35歳/男性
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栄養士様へ
非常にわかりやすく細部に渡るご説明誠にありがとうございます。
糖化抑制効果がある程度期待できるのは朗報だと思います。
今後はメープルシロップも折見て食事に取り入れたいと思います。