- 相談者36歳/女性
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FSHが高いためジュリナとデュファストンを飲むことになりました。
ジュリナを飲み始めたところなのですが、不思議なくらい体温が安定しています。
ジュリナは体温安定させるのでしょうか?
こんな風に安定したことがないため、もし閉経だったらどうしようと不安です。
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医師からの回答
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おはようございます。前回回答させていただいた猫山です。
今日もよろしくお願いいたします。
あの後、ジュリナとデュファストンを継続されているんですね。
前回もお示ししましたが、
ジュリナ:エストラジオール製剤
デュファストン:合成黄体ホルモン(プロゲステロン)
です。
体温に影響を及ぼしやすいのはむしろデュファストンなのですが……
お示しいただいたのは基礎体温表だと思いますが、高温期が持続しているということでしょか?
ジュリナとデュファストンを開始したのはいつですか?
前回のご質問が4月27日でしたが、添付された体温グラフはその前のものであるようです。
- 相談者36歳/女性
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猫山先生ー!
嬉しいです、ありがとうございます!
今回もよろしくお願い致します。
ジュリナは24日の夕方から飲み始めました。
デュファストンは6日の夕方からの予定です。
ここずっと体温がギザギザでこんな風に安定することがなかったので、これが高温期と言っていいのかよくわからなくて…
それで、参考までにと思ってだいぶまえの周期からの体温を添付させていただきました。
10月の後半が、妊娠していた頃の基礎体温です。
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医師からの回答
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ご返信ありがとうございます。
まず、ご年齢や、これまでの経緯からは、閉経のご心配はされる必要が無いように思います。
ジュリナを開始してまだ10日ほどですから、基礎体温についてはしばらく様子を見る必要があると考えます。
既に説明を受けられていると思いますが、カウフマン療法とは、外部からホルモン製剤を投与することで正常月経周期に起こるのと類似のホルモン変動を起こす治療法です。
正常月経周期では前半にエストロゲンのみが分泌され、後半にエストロゲンとプロゲステロンが分泌されます。
よって、相談者様の場合においては、ジュリナ(エストラジオール製剤)⇒デュファストン(合成プロゲステロン) の順で服用するわけです。
もともとはプレマリン+プラノバールによるカウフマン療法を受けられていて、プレマリンもまた結合型エストロゲン製剤ですから(エストロゲンは卵巣ホルモンの総称で、エストロン、エストラジオール、エストリオールの3種類からなりますが、エストラジオールが分泌量、活性ともに最強なので、事実上エストロゲン≒エストラジオールとなります)ジュリナで体温の安定化が起こるのであれば、プレマリンで起きていてもおかしくはなかったはずです。ただ、体温グラフを拝見する限り、全くそうではなかったようですが……。
ホルモン製剤は相性が大きいので、相談者様にとってジュリナの方が相性が良くて、著効しているということかもしれません……し、単にたまたま数日間、基礎体温が安定しているだけなのかもしれません。
新しいホルモン製剤の組み合わせによる治療を開始したばかりですから、現時点では、一喜一憂することなく、ジュリナ+デュファストンによるカウフマン療法で、月経周期や各種ホルモン値、基礎体温の変動が正常化するかどうかを見守るべき時期だと思います。
主治医としては、効果判定に、短くとも2~3ヶ月はかけたいところではないでしょうか。
以上、ご参考になれば幸いです。
- 相談者36歳/女性
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ありがとうございます。
すごくすごくためになったし、参考になりました!
プレマリンのときは気持ち悪くなって辛かったりもしたのですが、今回はそういうこともありません。
体温も安定していることがなくて、よくある理想のグラフのように安定したらいいなと思っていたので、いい方に考えながら様子を見ていこうと思います。
閉経だったらとすごく怖かったので、安心できたおかげで余計なストレスを感じずに済みます。
それに、二ヶ月から三ヶ月は様子を見たいところということも教えていただいて嬉しいです。
いつもいつも、不安を取り除いてくれて、わかりやすく詳しく説明してくれて、本当にありがとうございます。
ここ数日気温差が激しいので、猫山先生もお体大事にしてくださいね。
本当にありがとうございました!