- 相談者51歳/女性
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大腿骨軟骨下硬化性変化ってなんでしょうか?
MRI検査結果、検査機関の書類に半月板損傷と大腿骨軟骨下硬化性変化疑いありと書かれていました。医師から説明がなかったので不安です。
- 医師からの回答
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おはようございます。猫山と申します。
「大腿骨軟骨下『骨』化性変化」でしょうか?
それは変形性膝関節症の可能性を示唆する所見です。
半月板損傷を起こされますと、さらにその下の膝関節軟骨もすり減りやすくなり、変形性膝関節症を起こしやすくなります。
軟骨がすり減るわけですが、さらに、軟骨の下の柔らかい骨も硬い骨に変性していきます。
そのMRI所見は、相談者様の膝関節に変化が生じ始めていることを示唆しているものだとご理解下さい。
- 相談者51歳/女性
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丁寧な回答ありがとうございます。
ネットで変形性関節症は手術で治るとありました。
手術以外にも治療方法は存在しますか?
MRIの所見には次のように書かれていました。
「外側半月板に円板状変性及び水平断裂を認めます。内側半月板前角に断裂を認めます。
前十字靭帯遠位側に損傷を疑います。
大腿骨内顆後半部の軟骨下及び外顆後面軟骨下、顆間窩前半部軟骨下にGRET2強調像、プロトン密度強調像にて信号低下を認めます。STIRでは信号上昇を認めず、硬化性変化を疑います。
大腿骨全面に微少な軟骨下病変を認めます。」
impression
外側及び内側半月板断裂
前十字靭帯損傷の疑い
大腿骨軟骨下硬化性変化の疑い
以上です。
過去に内側の靭帯を痛めた経験はありますが現在まで支障有りませんでした。
私はボウリングをします。
今回診察して頂いた先生は治療について何も言ってくれません。
通院の指示もありません。
近い内に大きな病院に行きたいと思っていますが、自分の膝の状況が
ボウリング復帰できるのか、どうすれば復帰できるのか知りたいです。
去年秋ごろからしゃがめなくなりましたが、日常生活や競技に支障ありませんでした。
その後痛みが強くなり、しばらくボウリングを休みましたが、また普通にできるようになりましたが、今回またひどくなりました。
スポーツを続けることはできますか?どのように医師に説明すればいいでしょうか。
よろしくお願いします。
- 医師からの回答
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ご相談ありがとうございます。
シフトにより、担当医師が変更しております。引き継いで返答させていただきます。
まず、ご質問にありました、変形性膝関節症の治療に関するご質問ですが、変形性膝関節症は主に加齢による関節の変化が大きな原因となります。手術療法も選択されることがありますが、数は多くなく、主には保存療法が主になります。可動域訓練や筋力訓練といったリハビリテーション、温めたり冷やしたりする物理療法(可動域を広げるときは温め、炎症が強いときは冷やすことが多い)や痛み止めなどの薬物療法、サポーターや足底板、杖などを用いた装具療法、また、過体重があれば膝への負担を減らすための減量などを組み合わせて行っていくことが多いと思います。また、MRIの所見上、前十字靭帯の損傷も疑われているようであり、こちらはスポーツをされる方であれば膝崩れの原因となるので、手術を選択されることが多いでしょう。ただ、この診断に関しては画像所見だけでなく、専門医が膝の不安定性などを触診で確認して、画像所見と合わせて診断することになります。半月板の損傷もあるようですので、こちらも痛みが強かったり水がたまったりする症状が繰り返すようであって、ぜひスポーツをされたいということであれば手術が必要となることもあります。整形外科の分野は、どこまで機能の回復を目指すかで治療が異なってくることがよくあるといわれます。スポーツをする方の高い身体機能の回復を目指すスポーツ整形という分野もあります。主治医の先生に、触診上の所見を含めた全体的な状況がどうかということの説明を求めること、ただ日常動作に大きな支障がなければよいということではなく、ぜひスポーツに復帰したいということをお話になってみてはいかがでしょうか。
早期の回復をお祈りいたします。どうぞお大事にしてくださいね。
- 相談者51歳/女性
- ありがとうございます。スポーツをする為の機能回復を助けて下さる医師を探して相談したいと思います。。