- 相談者30歳/男性
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育児を妻と分担しているつもりですが、いつも罵倒されます。
妻は朝、起きないので、朝のミルクは出勤前の私が上げています。
夜は家に帰ってから、子供をお風呂に入れて寝かせつけるまで全て私がやっています。その間、妻はテレビの音量を大きくした状態でずっとゲームをしています。妻は眠くなればリビングでそのまま寝てしまいます。お風呂に入ってゆっくりベットで眠ればいいのにそうはしません。しばらくして妻が目を覚ました時に子供の寝かせつけが終わったいなかったら、大変なことになります。「あなたは何もしない」と罵倒です。「これ以上は無理」というと「親の役割をを放棄するのか」とさらに大激怒です。一体これ以上何をすればよいのでしょうか。
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園田 真司先生からの回答
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こんにちは。心理カウンセラーの園田真司です。
相談内容を拝読しました。
出勤前と帰宅後に育児を頑張っているのに、リビングで寝てしまった奥さんが目を覚ますまでに寝かしつけが終わっていないと「あなたはなにもしない」と罵倒されるのですね。
相談者さんが何もしていないというのは事実ではなく、奥さんが頭の中で理想として考えている「旦那さんが行うべき育児」が出来ていないということではないでしょうか。
育児(家事でも良くあります)を分担しているつもりでも、お互いの決め事がしっかりなされていないとそれぞれの頭の中だけで完結してしまっていることが多々あります。
一度奥さんが冷静な時に、相談者さんが行う育児は何と何が出来ていればOKなのかをしっかりと共有することから始められてみてはいかがでしょうか。
- 相談者30歳/男性
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園田真司先生、アドバイスをいただきありがとうございます。
妻は、相手が何を考えているのか、二手三手先まで大抵のことはわかるそうです。だから、先を見越して対応ができるそうです。それで、周りの人も自分と同じくらいに人の気持ちを読めるのではないかと思っているようです。
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園田 真司先生からの回答
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こんにちは。心理カウンセラーの園田真司です。
奥様は相手が何を考えているのか、二手三手先まで大抵のことはわかる方なのですね。だから周りの人も自分と同じように人の気持ちを読めるのではないかと思っているんですね。
相談者さんの奥様は、他人を不快にさせないために一生懸命に気を使われる方なのかなと私は思いました。自分が一生懸命に気を使ってやっていることは「他人もやって当たり前」という感情が湧きやすい方もいます。
特に、「~ねばならない・~べき」という言葉を使うことが多い真面目な方は他人にも厳しく自分にも厳しい傾向があり、その「自分の基準」で他人を評価しがちです。
自分と他人の頭の中は違うこと、育てられた養育者によって人の価値観は違う事をお互いに認識するためにも、生活習慣や子育ての考え方などについて奥様と沢山お話をして、考え方や価値観の違いについて認識し、どちらの考えが良い悪いという視点ではなく、「どうしようか」という視点でお話をしてみることをお勧めします。
- 相談者30歳/男性
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園田真司先生、アドバイスをいただきありがとうございます。
言い争いになると、妻は「あなたの親の育て方が悪かったのだ」「子供のころからおかしいのだ」と全てを否定します。
妻は自分の考え方や価値観が正しい、あなたは間違っているというところから一歩も歩み寄ってくれないのです。
とても「どうしようか」という話ができるような雰囲気ではありません。本当に困ってしまっています。
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園田 真司先生からの回答
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こんにちは。心理カウンセラーの園田真司です。
「あなたの親の育て方が悪かったのだ」「子供のころからおかしいのだ」と言われてしまうのですね。相談者さんご自身のことだけではなく、家族の悪口を言われているのは気持ち的に辛いのではないかと思います。
子どもは自分の親と同じ価値観を持つことが多いですので、もしかしたら奥様も子どもの頃から親御さんに全否定された経験があるのかも知れませんね。
相談者さんの子どものころを知っているなら理解もできますが、もし、大人になってから知り合ったのであれば、知りもしないことを言っていることになりますので、感情だけで話されているような状態なのだと思います。
多分、相談者さんご自身が非常に優しい方であり、奥様の言動を嫌だと思いながらも許しているから余計に甘えてしまうのだと思います。
奥様の言動は基本は子どもの甘えと同じで、自分で相談者さんを支配しようとしていながらも依存している状態だと思います。
相談者さんご自身が、嫌な思いをしたくないためには、離婚も辞さない覚悟を持って本気で怒りをあらわにするか、奥様が変わることを期待せずに受け入れるという方法も考えられてみてはいかがでしょうか。
エリック・バーンという精神科医が話した言葉の中に「他人と過去は変えられない、変えられるのは自分と未来だけ」という有名な言葉があります。
奥様を変えようとするよりも相談者さんご自身が変わることで未来も変わってくるかも知れませんね。
- 相談者30歳/男性
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園田真司先生、 アドバイスをいただきありがとうございます。
「他人と過去は変えられない、変えられるのは自分と未来だけ」、つらいときには思い出すようにします。
ウェブでの相談にこんなに真摯に対応していただき、感激です。
文字なので何度も読み返すことができるのも助かります。
何のお礼もできないので、相談の設定を非公開から公開に変更します。もし妻が読んだらという恐怖から非公開にしていましたが、先生の丁寧な対応を皆様に知っていただくとともに、同じような悩みを持つ男性の参考になればと思っています。
解決が難しい悩みにお付き合いいただき、重ねてお礼申し上げます。
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園田 真司先生からの回答
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こんにちは。心理カウンセラーの園田真司です。
ご返信ありがとうございます。
また、相談の設定を公開設定にされたとのこと、凄く勇気と決断が必要だったのではないかと思います。
またなにかありましたら、お気軽にご連絡ください。
- 相談者30歳/男性
- 何度も読み返しています。ありがとうございます。