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妻が去年、粘液性の境界悪性卵巣腫瘍を患い、 腫瘍を摘出後経過観察していたところ...

医師への相談

相談者37歳/男性
妻が去年、粘液性の境界悪性卵巣腫瘍を患い、
腫瘍を摘出後経過観察していたところ、先日腹水の貯留が認められ腹膜播種の疑いがあるとのことで精密検査を行い、現在結果待ち中です。

結果が出る前に知りたいことがありますので質問します。

・播種が浸潤性のものかどうかが重要であると理解していますが、腹水の貯留の有無と浸潤性かどうかに関連はありますでしょうか?
・ガイドラインを見ると漿液性境界悪性卵巣腫瘍の腹膜播種については書かれていますが粘液性のものについては書かれていないようでした。粘液性の場合の腹膜播種はあまり無いことなのでしょうか?また、漿液性の場合と経過は異なるのでしょうか?
医師からの回答
ご相談ありがとうございます。
奥様が昨年、卵巣の境界悪性型の腫瘍を患われ、今回、腹水の貯留が認められたということですね。
いただいたご質問についてお答えしたいと思います。

・腹水は、肝疾患や腎疾患、心疾患や婦人科腫瘍、その他の腹部臓器の腫瘍でもたまることがあり、少量の腹水は正常でも見られることがあります。今回、どのくらいの量の腹水が見られたか、ほかの合併症があるのかどうかにもよりますが、腹水の中から腫瘍細胞が見つかれば、腹腔内に腫瘍が広がっている=浸潤していると考えることになり、病期も変わってくることになるかと思います。卵巣腫瘍のある方に腹水がたまっていれば、当然主治医は検査を行いますが、ただ腹水がたまっているからといって必ずしもそれが卵巣腫瘍に由来するものとは限らず、すぐに浸潤性であるということには結びつきません。やはり、腹水の細胞診などの結果を見てからということになるかと思います。

・境界悪性腫瘍の粘液性と、漿液性のもので腹膜播種の可能性が変わるのか、あるいは病気の経過が異なるのか、ということに関しては、私が調べて見た限り、お示しできるような十分な症例数のある信頼できるデータは見当たりませんでした。申し訳ありません。ただ、一般的に境界悪性腫瘍は漿液性、粘液性を問わず、進行がゆっくりでⅠ期であれば5年生存率も9割以上と予後良好であるとはいえるようですね。

ご参考になれば幸いです。検査の結果がよいことをお祈りしております。どうぞお大事になさってください。
相談者37歳/男性
腹水から腫瘍が見つかる=浸潤性がある、とのことですが、
http://jsco-cpg.jp/guideline/22_2.html#04
を見ると、腹腔インプラントについて浸潤性のものと非浸潤性のものを明確に区別しているように思います。
腹膜播種はここでいう腹腔インプラントにあたると思っていましたが違っていますでしょうか?
医師からの回答
ご返信ありがとうございます。
また、回答が大変遅れましたことをお詫び申し上げます。

奥様の腫瘍のこと、大変ご心配であるお気持ち、お察しいたします。

腹膜播種と腹腔インプラントについてのご質問ですが、当サイトの相談者様が現在利用されているプランでは、専門医が対応できる体制はとっておらず、残念ながら、相談者様のニーズにあった回答を提供することは困難なのですが、当サイト内に、「指名相談」というシステムがあり、こちらでは産婦人科専門医(https://doctors-me.com/profile/41)が対応できます。
指名相談は、1回あたり500円(税抜)でご相談できます。
ご相談1回あたりの発言回数は、ユーザー及び専門家ともに3回までが上限となります。
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https://doctors-me.com/plan#plan_3
(専門家からの回答は、1~2日程度かかる場合がございますがご了承ください)
現在のプランでの対応に限界があることは、大変心苦しいのですが、もしも、ご希望があられましたら、指名相談のご利用もご検討いただけますと幸いです。
今回はお力になれず、本当に申し訳ないです。



相談者37歳/男性
了解しました。ありがとうございました。