- 相談者26歳/女性
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初めまして。
現在妊娠22週1日です。
5/19に妊娠5週と言われました。
エコー写真には、17.4mmの胎嚢と卵黄嚢が見えました。
6/5(8週1日)のエコー写真には、
CRL 15.0mm 8w0d±2w
DEL 2016/01/15
6/19(10週1日)のエコー写真には、
CRL 32.7mm 10w4d±1w
DEL 2016/01/11
7/3(12週1日)のエコー写真には、
CRL 48.83mm 12w1d±10d
EDD 2016/01/14
BPD 20.90mm 12w3d±4d
EDD 2016/01/12
7/24(15週1日)のエコー写真には、
BPD 34.79mm 16w4d±5d
EDD 2016/01/04
APTD 30.64mm
TTD 30.88mm
APTD×TTD 946.06mm
FL 17.19mm
EFW 101g
8/21(19週1日)のエコー写真には、
BPD 50.08mm 21w1d±7d
EDD 2015/12/31
BPD 48.57mm 20w5d±7d
EDD 2016/01/03
FL 27.90mm 18w6d±7d
EDD 2016/01/16
と何故かBPDが2つありました。
赤ちゃんの大きさから、4月後半の子と思って大丈夫でしょうか?
4/3の性行為を否定したくて聞きました。
4/3に避妊失敗して、4/4の約13時間後ぐらいにノルレボを服用しました。
その後4〜5日後に消退出血と思われる出血がありました。
産婦人科の先生に相談したところ、
5週の時に「出来たばっかだね!アフターピルの子じゃないよ」と言われて、
8週の時に赤ちゃんの大きさと消退出血を最終生理にした週数と合うから、消退出血を最終生理になりした。
ですが、消退出血が着床出血だったんじゃないかとか、4/3の精子が1週間ぐらい生き残って排卵が遅れたんじゃないかとか不安でいっぱいです。
画像は10週の時です。
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十倉 陽子先生からの回答
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とても詳しい経過の内容でご相談いただきありがとうございます。
結論から言うと4月後半の時の性交渉のお子さんで間違いないと考えられます。
1 4月上旬の性交渉で否認に失敗した精子が万が一(とても少ない可能性ですが)1週間程度生き延びたとして4月10日頃排卵があり受精が起こったと仮に仮定すると、この10日が妊娠2週とカウントされます。その場合5月19日には胎嚢と卵黄のうどころか心拍をしっかりもった7-8週の赤ちゃんの像がみえなければなりませんが、そうではありません。
2 5月19日のエコーは胎嚢と卵黄のうだけです。どんな産婦人科医でも大きくなった赤ちゃんを見逃すことはありませんので、この19日は5週ですね。となると排卵時期や精子と卵子が受精したのは4月末と考えられます。
3 8週の大きさから10週の大きさが赤ちゃんの大きさから週数をはんだんするつのに誤差が最も少ない時期です。あかちゃんが動かないので違うドクターが測定したり、同じドクターが測定してもその時の赤ちゃんの姿勢で差が出ない、成長の度合いも個人差が一番少ない時期といわれており、排卵の時期や妊娠週数を決定する週数と定められています。この時期の二回のエコーからもやはり4月末が丁度2週にあたり、排卵、受精時期と推定されます。
4 10週の時期のエコー写真を載せていただいていますが、非常に赤ちゃんの姿勢がよく測定しやすかったことがうかがえます。そして測定されている端々の位置が記されていますが、とても正確なポイントにカーソルがおかれていることがわかります。
5 大きくなってくると赤ちゃんの姿勢によってエコーが入る角度が変わってきます。頭をはかっているBPDですが、本来図るべきポイントで水平にエコ―を入れたいところなのですが、赤ちゃんの姿勢によってうまく入らなかったりするとたちまち斜めに測定され大きくなってしまいます。エコーのプローベ(妊婦さんの体にあたる部分)の位置角度をかえてみてより正確にはかれれば正確に測れた方の数値を使って体重を計算させますが、日によってはどうやっても水平に入らないこともあり、何度か測定することがあります。BPDが二回残っている場合は1回目よりも2回目のほうが正確にはかれたと医師が判断しそのBPDで体重を測定させていることが推測されます。
ここで体重などを計算したりそれぞれの測定値からそれぞれの妊娠週数の予測の中央値(平均値のようなもの)が勝手に表示されてしまうのですが、1-2週間程度は差がついてきて当然の時期なのでこのころに表示された週数で妊娠した時期について不安に思われる方が時々いらっしゃるのですがこのころの計測値からだした週数はまったくあてになりません。5週でみえる胎嚢や8-10週ころの胎児の大きさが最優先となります。
自信をもって4月末に性交渉を持たれた方のお子さんだと思っていただいて大丈夫です。つわりも明けてきましたでっしょうか。30週までの時期が体も楽に動かせて、妊婦ライフを楽しめる時期ですので、無理しない程度にいろいろ楽しまれてくださいね。
- 相談者26歳/女性
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すごく詳しく解答して下さってありがとうございます。
つわりは安定期に入ってから収まりました。
これが5週の時なんですが、胎芽は写ってないですよね?
仮に出産予定日よりも早く生まれたとしても受精日は変わらないですか?
何度も質問してすいません。
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十倉 陽子先生からの回答
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そうですね。あかちゃんは映っていないようにみえますし、ドクターも測定されていません。
分娩がはやまったとしても すなわち受精日がはやかったということでもありません。ご安心ください。
- 相談者26歳/女性
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早急なお返事ありがとうございます。
度々質問してすいません。
これは12週の時のエコー写真です。
BPDとは赤ちゃんの頭を上から撮るんじゃないんでしょうか?
これは横向きの赤ちゃんのBPDを図ってますよね?
正しいんでしょうか?
また、15週からの検診から頭の大きさが1週間ぐらい大きいみたいなんですけど、大丈夫なんでしょうか?
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十倉 陽子先生からの回答
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12週の時のお写真もありがとうございます。
あかちゃんは丁度横向きにねていたようで それをおなかからとっている超音波ですね。
エコーで測定は二か所で行われているようです。
+印でむすばれたラインと、斜めの×じるしで結ばれたラインの二か所です。
+印で結ばれているところが 丁度赤ちゃんの頭の部分をおよそ水平断 真横に近いラインで測定しようとされている部分です。ただこの時の赤ちゃんは斜め仰向けでねているのでやや斜めに水平な頭断面の横の長さを測定できている状態です。
このように赤ちゃんを縦向きに描出して頭の水平断に見立てて測定する事もあるし、膣からの測定であればもう少し赤ちゃんが大きく映りますので実際に頭部の水平画面をだしてから測定することもあります。いずれにせよ同じ部分を測定していますが、ネットなどでBPDの測定の仕方を検索されると頭の水平画面がうつっているのでご心配になられたかもしれませんが、かなり胎児が大きくなってきてから頭部の水平断をだすことが多く12週はCRLも測定でき BPDも同時に測定される先生は多くいらっしゃいます。
その測定値が 上の数値BPD20.9で表示されています。
斜めバツ印×でむすばれているのが赤ちゃんの頭とお尻をむすんでいるラインでCRLを測定されています。この数値が48.83mmです。いずれも12週相当です。
1-2週間程度の大きさの差は赤ちゃん毎に当然でてきます。これからさき週数が進むともっと差が大きくなってくることがあります。もともとの遺伝子、おなかの血流状態、異常があって大きすぎたり、小さすぎたりと様々な原因で起こります。
ただこれらの大きさの差は発育環境や胎児の異常がないかどうかで差がでてくることが問題とされ測定が継続されています。週数を修正したり、受精日がやっぱりちがっているのではないか、、、という推測に使われることはありません(初期の 胎嚢や10週までの大きさが何しろ一番重要で、そこがわかっていないような方は週数の手掛かりにすることはありますが きわめて例外的な事です)。使われない理由は、10週までの推測に比較して、誤差が大きすぎて参考程度にしか頼りにすることができないからです。
15週をこえてから1週間程度 計算上表示されますが、計測値が1週間程度先のかたの平均値ですという意味にすぎません。100人の妊婦を測定して正常の方のほとんどがこの範囲におさまるよ、、、、という目安の数値でいうと15週ではBPDは24mm-35mm、19週では37-48mmととても幅が広いことがわかります。
ドクターが診察中にパパッと妊婦の検診をしながら正常値に近いかどうかあまりにもかけはなれていないかということを手助けするためにこのような自動計算ソフトが組み込まれていて、ご不安になるかたもいますが、あくまで目安でしかなく送って頂いたいずれのデータからも4月末ころが受精日であることが間違いなく示されています。
- 相談者26歳/女性
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とても詳しく説明してくれてありがとうごさいました。
すごく不安だったので安心しました。