1. トップ
  2. みんなのQ&A
  3. 現在、IgA腎症により、ステロイド治療中です。 通院先の病院に初めて受診した...

現在、IgA腎症により、ステロイド治療中です。 通院先の病院に初めて受診した...

医師への相談

相談者42歳/女性
現在、IgA腎症により、ステロイド治療中です。
通院先の病院に初めて受診した際(昨年4月)の血液検査で、PR3-ANCAの数値が高いと言われました。
しかしその時は、血管の炎症だと言われたのみでした。
最近になって改めて質問してみたところ、「膠原病の所見ですね」と言われました。ただ、治療法は同じステロイドなので、問題ないとのこと。
しかし、とても気になり、ネットで調べてみたところ、ウェゲナー肉芽腫という病名に行き当たり、とても怖くなりました。
再び医師に質問をすると、今度はPR3-ANCAはIgAで高く出ることがあるし、最初の検査数値も、それほど高いものではない。肺や気管に所見は見当たらないので、あなたの場合はウェゲナー肉芽腫ではないとのことでした。

最初の検査の数値は分からなくなってしまいましたが、現在(昨年12月)のPR3-ANCAは3.7 です。
白血球数、CRPも、受診という時から今日まで、時々基準値の上限に近付きますが、超えることはほぼありません。
また、最近慢性胃炎が見つかっています(ステロイドの影響のようです)。
医師の説明が「血管炎」であったり、「膠原病」であったり、「IgAによって数値が高くなる傾向がある」だったりと、不確定なため、逆に不安を煽られてしまっています。

一体、どのように捉えれば良いのでしょうか。
PR3-ANCAの数値が基準値を超えていても、ウェゲナーではないケースもあるのでしょうか。
とても不安です。お教え下さい。
医師からの回答
ご相談ありがとうございます。
かなり専門的なご質問ですね。
Doctors Meでは現状診療科目を指定しての相談は出来かねますので、分かる範囲でお答えします。
(申し訳ありませんが当方は腎疾患専門医ではありません)

腎疾患があり、PR3-ANCAが高値の場合は
①多発血管炎性肉芽腫症(GPA/WG)
90%以上でPR3-ANCA陽性。
中高年の男女で全身の小型血管炎の症状がみられるが、特に上気道の症状、肺症状、腎症状が顕著である。
鼻粘膜、肺、腎の生検で小・細動脈の壊死性肉芽腫性血管炎および壊死性半月体形成性糸球体腎炎を認める。
②その他の疾患:
炎症性腸疾患、全身性リウマチ性疾患、その他の自己免疫疾患、悪性腫瘍など。
に分類されます。
IgA腎症と診断された時に腎生検を行われていると思います。
この時の所見が①の小・細動脈の壊死性肉芽腫性血管炎を示しているかが、診断の根拠となります。
ですので、担当医に確認してみてください。
もしもこの所見があれば最初からウェゲナー肉芽種症と診断されていると思われます。
自分はIgA腎症でもPR3-ANCAが高値になる可能性がある、という先生の意見に賛成です。

お大事にどうぞ。